・櫨の木/黄櫨の木 はぜのき
ウルシ科、本州(関東南部以西)に自生また栽培もする。主に中国、台湾、マレーシア、インドの東南アジアに分布する。10mの高木もあり、雌雄異株で葉は奇数羽状複葉で互生、裏は白みがかる。
天正19年(1591年:安土桃山時代)ごろに筑前(福岡県)の貿易商が種子を中国から伝えたのが 始まりで、蝋をとるために、その製法と共に伝えられ筑前で栽培、その後九州一円に広まった。古くは秋に緑色から淡褐色になる果実(核果:扁球形で無毛、光沢がある)の種子(精油約30%)から蝋を採取したことで別名「ロウノキ」ともいう。 根皮は必要なときにとり、水洗い後日干しに、心材は深黄色で美しいため装飾材や寄せ木細工に使われる。
薬用に種子、根皮を使い 生薬名木蝋(もくろう)という。煎じて、この煎液で患部を洗うとよい。軟膏の基礎剤としても重要で現在広く利用され薬効として止血、解毒に用いていた。
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