きくちゃんのきままな日記

私の郷里の宮崎の情報と旅行の話をきままに発信します

[美しき日本] 宮崎 神が降りし日向の国 椎葉村

2015-11-18 16:05:31 | 日記




九州山地のほぼ中央に位置する椎葉村(しいばそん)は、幾重にも重なる険しい山々に囲?まれた秘境として知られています。この地には、壇ノ浦の合戦で落ち延びた平家一門が住?み着いたという伝説が残ります。
雅を極めた一族の質素な暮らしぶりを目の当たりにした追手の那須大八郎が、追討を断念?して共に暮らし、農耕の手ほどきをしたり、平家の守り神を祀る厳島神社の建立をしたと?いう、悲哀と人情あふれる物語が語り継がれてきました。大部分が急傾斜の山林である椎?葉村では焼畑が伝承され、数少なくなった現在でもその伝統を残す取組みが行われていま?す。また、古くから犬を用いた狩猟が行われ、独自の狩猟儀礼作法が伝えられてきました?。狩りに出かける時、獲物が獲れた時など、あらゆる工程で山の神に祈りを捧げます。
「のさらん(授からない)福は願い申さん」という村の言葉の通り、我欲を排し、授かっ?たものに感謝する謙虚で豊かな心が継承されてきました。奥深き秘境の地に残された自然?との共生の思想は、現代の奇跡であり、希望なのかもしれません。