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ブログ♪ファミローザ・ハーモニーより最新情報をお届けします♪

ポルトガルから、おみやげ

2008-09-30 | ポルトガル
 妹が帰国しました。おみやげというより、買ってきて~!あったら、もらってきて~!と、ちゃっかり頼んだものばかり。 去年、コンサートツアーに行った時、フランシスコさんの甥っ子のジュリオが私たちを車で少し走ったくらいの所にある鍾乳洞に連れて行ってくれました。 右の方の看板に“grutas de mira de aire”って書いてある。鍾乳洞の意味だと思うのだけど。 そしてマスコットのごとく、なぜかロバがいました。
 
 鍾乳洞はとっても大きく、深く深く下に降りていきます。なかなかスリリング。ところどころライトアップしてあって、かえって不気味だったり
 

 入る前におみやげコーナーがあって、そこにロバのキーホルダーが、ありました。あら、可愛い!と思ったのだけど、買っている間もなく。後でいいや…と思いながら、出口が違う方向だったので買わずに帰りました。その後、何となく、ず~っと気になっていたのです。で今回、妹に行くついでがあったら買ってきて欲しい~!とお願いしたのでした。やっぱり、可愛い!バッグにぶら下げると逆さづりになってしまうのが、ちょっと気になるのだけど


 そしてそして、チョコレート大好きの私。フランシスコさん宅でお世話になった時、彼はたっくさんのチョコレートを棚にしまっていて、好きな時に食べて良いよと言ってくれていました。でも毎日、量の多い食事で胃がお疲れモードだったせいか、あまり食べる気にならなかった。今考えると、なんて勿体ないことを…。で、もしかして、まだ棚にチョコレートがいっぱい入っているならもらってきて~とお願いしたところ、夏になる前に溶けちゃうから皆に配ってしまったとのこと。でも、帰る前に買って持たせてくれたのでした。皆で分けました。うっしっし!私は毎朝、まず、コーヒーとチョコレートを食べています。あの脳学者の茂木健一郎さんもそうしているってテレビで言っていました!だから何だ!なのですが…

ファティマ散策~ポルトガル・コンサートツアー その6

2008-06-06 | ポルトガル
 マリア様が現れた場所に大聖堂が建ち、世界中から祈るために沢山の人が訪れる聖地、ファティマ。そこにあるフランシスコさん宅にホームステイしていた私達。
  
私達のCDのライナーノーツの最終ページに使った写真です。この屋根はフランシスコさんの家の屋根。青空とのコントラストが美しい!ポルトガルの象徴のようなオレンジ色の屋根。裏側から撮ってみました。屋根の色は、都市によって条例で決められていたり、規則はなくても自主的にオレンジに統一したりしているそう。

コンサートの合間には、もちろんウロウロしておりました。
 
ヨーロッパの人達がカフェ好きというのは有名。好きというよりも、生活との密着度が高い!特に約束していなくても、カフェに行けば会えるさ!的な感じで、家族親族もそこで落ち合って長い時間を過ごしています。日本のように新聞を家庭で定期購読なんてことはなく、皆カフェへ行って読む物だと思っている。テレビもそう。特にサッカー観戦とか、カフェで見て盛り上がっている。家で食事したら「さあ、カフェへ行こう!」なのです。フランシスコさん行きつけのカフェにも何度も一緒に行きました。その名も“ponto de encontro”ー直訳すると“出会いの点”。目の前には3人の子供たちールシア、ジャシンタ、フランシスコがマリア様に会いに行くシーンがモニュメントになっています。これも私達のCDのCD盤を乗せる部分に使わせていただきました。


近所のショッピングセンター内の花屋さん。なんて素敵!花も大きいのです。ガーベラなんて、日本のより3回りくらい大きいのです。それに安いし。羨ましい~!

  
 フランシスコさん宅のすぐ近所にフランシスコさんのお兄さんの家があります。そのお家の6人兄弟の末っ子であるジュリオは先日、日本にも遊びに来た青年。私達が滞在している間、仲良くしてくれました。で、行くと出てくるワイン&チーズ&パン…「そんなにお腹空いてないんだけど……」と言いつつも、ついつい食べて飲んで。右の写真はドアの足元にすきま風防止?だと思うのだけど、かわい~い!

ポルト国立美術館でコンサート~ポルトガル・コンサートツアー その5

2008-03-18 | ポルトガル
 ポルトガルで一番古い国立美術館。そこで日本の陶器の傑作展という催事があり、そのオープニングセレモニーとして私達ファミローザ・ハーモニーがコンサートをしました。
到着して案内されたのが裏門。威厳のある美術館らしい大きくて重厚な門。そして美術館の裏口へ…。
  

裏口までは、あじさいの小径になっていました。 ポルトガルのあじさいは、大きい……!!!


  

演奏前に展示会場をチラッと覗くと、茶室を再現しているコーナーが。壁にたくさん説明がありました。TATAMI,TABULEILO(って何??),KAMA,FURO……日本のお茶用語をポルトガル語で説明してあります。


日本の催し物のオープニングセレモニーという事で、全編、着物で通しました。久しぶりの着物で三姉妹はすっかり着方の記憶が無く…母が大奮闘。なんせ、自分も入れて4人分。しか~も……!!!着物のひも類を全て忘れてきしまった事が発覚!!!それで思い付いたのが、包帯!フランシスコさんに頼んで、近所の薬屋さんで包帯を大量に買ってきてもらいました。着物を知らないポルトガルの人からしたら、こんな大量に何に使うのか、さぞ不思議だった事でしょう~。でも結果的には大成功で、きちんと着てしまうと苦しくて演奏がしづらく(特に声楽、それにヴァイオリンも)ひものしめ方に神経をつかうところ、包帯は良い具合に伸縮性があって、ちょうど良かったのでした
   
右の写真は、コンサート終了後、フランシスコさんと美術館の方と記念撮影!



 セレモニーが無事に終わり、関係者向けに会場が開けられ、とっても賑わっていました!

そして、当日ブラガから友人3人がコンサートを聴きにかけつけてくれ、楽しい打ち上げ…!
   
 美術館の隣のレストランへ……。右側は、レストランの紙ナプキンに印刷してあったロゴ。

   
 素晴らし~い、山の幸!海の幸!そりゃあ、美味しかったですっっ!!

ポルト国立美術館でコンサート 下見編~ポルトガル・コンサートツアー その4

2008-02-24 | ポルトガル
 ポルト国立美術館は1833年に設立された、ポルトガルで一番古い美術館です。そこで日本の陶器の傑作展という催事があり、そのオープニングセレモニーとして私達ファミローザ・ハーモニーがコンサートを……という、とても名誉な大役をおおせつかりました。早速、下見へ…。

  
 威厳のある趣も美術館。左の方に「OBRAS-PRIMAS DA CERÂMICA JAPONESA」という垂れ幕が見えますか?日本の陶器の傑作展という意味です。


 ミュージアムショップのレジカウンターの下に私達のポスターが…
美術館のショップ、大好きです。必ず買ってしまうのがポストカード。グッズもセンスの良いものが多くて、危うく値段を見ずに手が伸びてしまう…

  
 作品の並んでいるフロアを奥へ奥へと歩いていくと、たどり着く音楽ホール。ここで、あの坂本龍一さんもコンサートをしたそう!このピアノを弾いたのかあ…と、ミーハー気分で鍵盤をなでてしまいました

 
 打ち合わせ後に中庭のカフェへ。素敵な入り口と、食べごたえのあるピーチタルト!

 そして、帰り道。
   
 この道路沿いのガソリンスタンド!合理的~!ちょっと寄せて停めるだけで給油できるなんて感激です。そして見かけた可愛い看板…と思いきや、ポルトガル語を読んでみたら心療内科らしい…。

 そして極めつけ!なんと、ファティマへ帰る車中、何気なく窓から外を見たら虹。それもダブルで……!

夢のライブ録音 ~ポルトガル・コンサートツアー その3

2008-01-06 | ポルトガル
 ポルトガル・コンサートツアー その1にも書きました、マリア様に会い、予言を託され、その後シスターになったルシアさん。シスタールシアが亡くなるまでいらっしゃった教会は、ファティマから車でおよそ1時間半くらいのコインブラという場所にあります。故パウロ世の許可がなければお会いできない…そんなシスタールシアを守るべく、教会はとても厳かで静かな佇まい。
 
左;教会の入り口。左側にシスタールシアが天に召されマリア様と再会している壁画があります右;教会内のマリア様

 2004年に訪れた時、そんな厳重な教会にーしかも異国の、キリスト教徒でもない私達なんか入れていただくことすら出来ないのでは?という不安を持ちつつも、シスタールシアへ献奏したいというお願いの手紙を前もってポルトガル語の先生に助けていただき送って、おそるおそる扉を叩いたら、温かく迎えてくださり、床に伏せっていおられるルシアさんに演奏が聞こえるようにとマイクを設置する事までして下さいました。ルシアさんがお亡くなりになった後、そのセレモニーに参加するべく母と次女の優美子が訪れた時にも温かく出迎えてくださり、妹は歌を捧げてきました。そして、今回。ルシアさんの親族であるフランシスコさんとそのご家族の助けもあって、有り難いことにコンサートをする事を許可して下さいました。夢の実現とも言えるコインブラの教会でのコンサート…どうしても録音して残しておきたいという事になり、それも許可していただけました。教会での録音は、音響の面から言うと天井が高いため響きすぎる…など、なかなか難しいものです。今回の教会での録音は、そういう問題よりも「ここで演奏できた」という記録をただただ残してきたいという純粋な想いからだったので、音響の問題は二の次。あまり細かいことは気にせずやってみた、という感じ。
  
  
左上;このトラックの中が録音スタジオになっています。 左下;演奏前の状態。普段はオルガンを使う教会なので、ピアノは運び込みました。 右下;キリストが見守ってくれているかのように背後に…。


ところがどうして…!出来上がってきた音を聴いたら、とても良い響きで録音されていて皆でビックリしてしまいました。そんな訳で、どうにか形にして、まずはコインブラの教会に感謝の気持ちをこめてお渡ししたいし、何よりシスタールシアにお捧げしたい…という願いがむくむくと…。そんな訳で、現在、鋭意制作中です。今、日本に滞在しているフランシスコさんにもアイデアを出してもらったり手伝ってもらいながら、夫と共にデザイン面を組み立てつつ…ライナーノートに載せる文章をまとめています。そして、10日にはポルトガルで録音してきた愛おしい音源をマスタリングします。
   
 終わって外に出たら、美しい夕焼け…!            頑張った後のお楽しみ!美味しかったデザート 

自画自賛するつもりはないけれど…愛と感謝と魂をこめた演奏にだけは自信があります。皆さんにも聴いて欲しい…!!待っていて下さいね、
  

ギンショでのコンサート ~ポルトガル・コンサートツアー その2

2007-12-20 | ポルトガル
 さ~て!ポルトガルでの最初のコンサートは、ギンショにあるHOTEL MUCHAXO-ホテル・ムチャチョです。
  
左上:海岸は海水浴をする人達で賑わっていました。太陽が出ている間は、まだまだ夏! 右上:HOTEL MUCHAXO-ホテル・ムチャチョのエントランスです。 左下:コンサート会場は海が望めて最高!      
 中心地リスボンから車でわずか40分くらいの所にある海岸ギンショ。サーフィンのヨーロッパ選手権大会が開催されている場所でもあります。初めてポルトガルを訪れた時、母がポルトガルはヨーロッパ大陸のいちばん西側で、ずっと海岸線があるから「絶対に鳴き砂がある!」と単なる“勘”で4カ所の海岸に行きました。その内の3カ所が鳴き砂の海岸だったのですが、中でもこのギンショは最高に鳴りが良く、日本に持ち帰って鳴き砂研究の権威でいらっしゃる方に鑑定していただいたところ「こんな素晴らしい鳴き砂は初めて!」と言っていただいたほど…その砂は、島根県の仁摩サンドミュージアムと京都の琴引浜鳴き砂文化館に“石塚由紀子発見のポルトガルの鳴き砂”として展示してあります。その時、側にあったホテル・ムチャチョで食事をして、帰りがけに「おみやげを!」と砂の入ったボトルを手渡してくれた方が、オーナーのムチャチョさんだと分かりました。そんなご縁から、末のフミコが一人でポルトガルへレコーディングに訪れた際にもお世話になり、ホテルで演奏をさせていただいたりして、家族ぐるみで交流を温めてきました。そして今回、ファミローザ・ハーモニーのコンサートをする事になりました。
 お客様からは演奏中も何度も立って拍手をいただき、コンサート終了後はムチャチョさんの計らいでパーティーもあり、色々な方が色々な言葉で感激した旨を伝えに来てくださり…と言っても詳細は分からず。本当に毎度の事ながら、語学に堪能でないことに自己嫌悪…。

    
左:オーナーのムチャチョ夫妻とコンサート前に記念撮影。 
   
 無事に初めてのコンサートを終え、フランシスコさんは帰り際、お礼のお祈りをしに大聖堂へ…。こういう深い宗教心、心打たれます。
  
 フランシスコさんにとっても、ずっと準備してくれていたことが、今日をスタートに形になっていくのだから(しかも、司会までさせられる事になってしまったし)、きっと言葉にはしないけれど(されても分からないけど…でも何となくは感じれる)まずは一安心ってところなのでは…??私達も闇夜に浮かぶ美しい大聖堂に見入ってしまいました。

ポルトガル・コンサートツアー その1

2007-12-16 | ポルトガル
 9月14日に日本を発ち、10月15日に帰国…もう2ヶ月以上が経ってしまいました。ポルトガルでのコンサートツアーのブログを待っていてくださった皆さま、本当に済みません。私が写真好きということもあり、撮ってきた写真は3000枚近く、帰国して改めて何と素晴らしい時間を過ごしたことか!と痛感し、すっかり宝物化してしまったら、詳細を書くのがとてもとても難しくて、大量の写真をにらめつつ、どこをどう書けばいいのか?…なんて悩んでいるうちに、早2ヶ月…。
毎年恒例の高輪プリンスホテルでのクリスマス&ディナーショーも目前です。今年は記念すべき10回目です。お陰様で完売御礼となりました。本当に嬉しい!演奏を聴いていただける方々には、きっとポルトガルのコンサートツアーが、どれだけ私達の糧となったかを感じていただけるだろうと思います。
これから何回かに渡って、写真を交えてポルトガル・コンサートツアーのリポートを綴っていきたいと思います。

2007年9月14日、成田空港21時55分発のエアーフランスで出発。おっと出発前にやっぱり重量オーバーにひっかかってしまったメンバー2名。女性の海外旅行はここが第一難関。化粧品、洋服類…やはり男性より、どうしても荷物は多くなってしまうわけで…。パリに早朝着いて、リスボン空港には9月15日の朝8時55分着という段取り。何度かポルトガルへ飛行機で行ったけれど、この夜出て、向こうに朝着くというのが、いちばん時差ぼけもなく、楽でした。狭い飛行機の中も寝てしまえば、こっちのもの!だし。
    
「飛行機の中から撮った、美しい空!」

 今回のこのコンサートツアーの功労者はなんと言っても、フランシスコさん!彼は私達と知り合ってから、夢を叶えるために奔走してくれました。日本にいる私達とやり取りをしつつ、コンサートのブッキング、それに関係する人達とのコンタクトといった準備から始まり、私達が行ってからは、まるでお母さんのように世話をしてくれ、時にマネージャー、時に司会者、運転手…明るくて温かいフランシスコさんが側にいてくれるだけで、私達は本当に精神的にも助けられました。
   
「愛すべき人柄のフランシスコさんは、到着早々、空港内でおもてなし!私達に歓迎のバラをプレゼントしてくれた上に、なんと飲み物や果物、食べ物をピクニックボックスに詰めて持って来てくれて、いきなり食べなさいと広げだし…嬉しいなあ~!」

後でご報告する数々の教会などでのコンサートは、普通なら許可も下りないし、ましてや私達はクリスチャンという訳でもありません。それなのに、奇蹟のようにコンサートを出来たのは、フランシスコさんとそのご家族のお陰です。
 私達がファミローザハーモニー結成10周年でポルトガルを訪れた際、ある方のいらっしゃる教会へ演奏を捧げに行きました。前に別のコラムで書きましたが、ポルトガルのファティマという場所はマリア様が3人の子供の前に何度も現れてお告げをした…そのお告げの一つがローマ法王の狙撃事件であり、そのお告げのお陰でローマ法王は一命を取り留め、その後、毎年、ファティマへお礼参りに行くという場所で、マリア様が実際に現れた所に大聖堂が建てられ、世界中から物凄い数の人達が巡礼に来る聖地になっています。そのマリア様に会った3人の子供のうちの一人が生きていて修道女になり、故郷から離れた教会で厳重に守られていることを知った母が、マリア様に会ったことによって、家族とも離れ教会に入ることになり、それでも愛と平和のために祈りを捧げているという心に共感し、どうしても感謝を込めて演奏を捧げたいという思いでいて、とうてい叶わないとであろうと思っていたのですが、色々な人の助けで実現しました。その1年後にルシアさんはお亡くなりになり、さらにその1年後、生まれ故郷であるファティマへ埋葬されるというセレモニーが行われると聞いて、母はそこまでは、どうしても見届けたいとポルトガルへ行きました。その時に、会ったのがフランシスコさんです。フランシスコさんは、後で分かったのですが、ルシアさんのお姉様の子供で、現存する一番近い親族であるため、その式典に呼ばれていました。
そんなこんなで、ほとんど会話もままならないのに、フィーリングのみ(?)で交流を温め、(良い意味の)成り行きで私達の夢を叶える大切な存在の人になってしまいました。本当に、人との出会いって不思議!
 そんな訳で滞在中も地方へ公演に行った時以外は、フランシスコさんの家にホームステイ。
   
「フランシスコさんはアーティストでもあります。家のあちらこちらに摩訶不思議なオブジェが…。自作の絵があちらこちらに飾られています。」
ファティマは前記したように貴重な場所なので、古いものはなるべく保存するという傾向にあって、フランシスコさんのお宅もフランシスコさんのご両親の代からのもので、中は改装して綺麗ですが、見た目は良い感じに古い建物。近所には故ルシアさんの生家、マリア様に会ってお告げ通りに先に亡くなった、ジャシンタとフランシスコの生家などがあり、博物館となっています。
         
「シスタールシアの生家と、ミュージアムの彼…フランシスコさんの甥っ子のジュリオといいます。私達を共に助けてくれた大切な友人!」

常に、世界中からお祈りを捧げに来る人達がいて、週末には大聖堂の駐車場はキャンプしながらお祈りに来る車でいっぱいなほど。本当にステキな環境です!今回はこの辺で!