最終話(第10話) 「涙の決断!母と娘の別れ…そして、恋の行方」
杉崎桃子(蓮佛美沙子)が父・誠一郎(石田登星)の柩の前に佇んでいると、母・富美子(浅野温子)は「教えてあげましょうか?お父さんがどうしてあなたに謝ったのか。お父さんと結婚して、優樹と香織が産まれて、私は絵にかいたような幸せな日々を過ごしてたの。でも、三人目の子供が出来てから全てが狂い始めた。妊娠中、お父さんは愛人を作って家に帰ってこなくなった。だから、私を不幸のどん底に突き落としたのは桃子。だってそうでしょ?あなたを身ごもったせいで、お父さんが変な気を起こしたんだもの。あなたは生まれてこなければよかった子なのよ」と打ち明ける。
それを廊下で聞いていた兄・優樹(水上剣星)と姉・香織(田上唯)は「悪いのは桃子じゃなくてお父さんじゃない?」と話すが、富美子は「あなた達には関係のない事よ」と言って取り合わない。
桃子の異変を察知した篠原健介(速水もこみち)は、リトルスノーへ行って朝比奈元春(成宮寛貴)に経緯を聞いていると、桃子が初一人出勤した時のシングルマザー・森聡美(中越典子)がやってきて、息子・海翔(林田悠作)がどうしても桃子にお願いしたいとして指名してくる。
朝比奈と健介は、桃子の実家へ行って通夜に参列するが、富美子は二人の顔を見ると血相を変えて「出て行きなさい」と言い放ち、騒ぎを聞いて桃子が奥から出てくるが、桃子は富美子を気にしてすぐに引っ込んでしまう。
家を出た朝比奈と健介を、香織が桃子の手を引っ張って追いかけ、「桃子、とりあえずここから離れて。私もお母さんとは距離を置く。昔から辛い思いをしてたのに、何もしてあげられなくてゴメンね」と言って、朝比奈と健介には「妹をよろしくお願いします」と言って頭を下げる。
桃子が朝比奈と健介に「母は私のせいでずっと苦しんできたんです。だからその償いをしないと。やっぱり私の居場所は母の所しかないんです」と話すため、朝比奈は最後にもう一度だけ病児保育をしてほしいとして森家の指名の事を話し「今リトルスノーはあの事件の影響で危機的状況だ。川上さんのご両親はうちを訴えるそうだ。これは君一人の問題じゃない。会社全体の名誉を挽回するための大切な機会なんだ。リトルスノーの一員として、逃げ出すんじゃなく、ちゃんと責任を果たせ」と話す。
翌日、桃子は森家に行き、海翔の成長ぶりに目を細めるが、大分に住んでいる聡美の母・良美(茅島成美)がやってきて、帰ってきた聡美に「仕事仕事って、本当に子育てより大事な事なの?意地になってるだけじゃないの?早く大分に帰ってらっしゃい」と言って良美は帰っていく。
「もう潮時なのかな…」とつぶやく聡美に対して、桃子が「でも、仕事も聡美さんの大切なものですよね?海翔君は嬉しいでしょうか?ママが自分のために大切なものを諦めなければいけないとしたら」と声を掛けると、海翔も「保育園楽しいもん、お友達いっぱいいるし。(熱が出た時は)桃子先生がいるもん。ママ、お仕事頑張ってね」と話すため、聡美は笑顔を取り戻すが、「また来てね」と言われた桃子は戸惑う。
帰宅した桃子のアパートに優樹が来ていて、誠一郎の遺品であるカセットテープを渡して帰っていく。
そこで誠一郎は「桃子、すまない。お母さんが桃子に冷たい仕打ちをするのも、それを止められなかったのも、お父さんの責任だ。高校を卒業して桃子が家を出ていった事を、お父さんは喜んでいるんだよ。桃子、これだけは忘れないでくれ。桃子の居場所はお母さんの所じゃない。必ずどこか他にあるんだよ。桃子が心から自分の居場所だと思える場所を見つけてくれることをお父さんは祈ってる」と話していた。
翌日、桃子は実家に行って富美子と対峙していると、朝比奈と健介もやってきて、朝比奈が「桃子さんには病児保育士を続けてほしいと思っています。どうか桃子さんを自由にしてあげてくれませんか?」と話すが、富美子が「病児保育士なんて仕事があるから、親たちがダメになるんじゃないんですか?」と言い出したため、桃子は「病児保育士をバカにしないで!病児保育を頼む親御さんたちは仕事や色んな事情で子供のそばにはいられないけど、みんなちゃんと愛情を持ってた!・・・そんな家族と向き合ってすぐそばで応援できる、親子の気持ちを繋ぐ手伝いができる病児保育士は、私にとってホントにかけがえのない仕事なの!」と怒る。
それでも富美子が「桃子は私のもの」と話すため、朝比奈は「桃ちゃんはいつも無理に変な笑顔を作っていました。それは桃ちゃんの素直な笑顔をあなたが壊したからです。それでも桃ちゃんは誰にでも愛情を与え、いつも真っ直ぐな心でみんなを笑顔にしてきたんです。僕はそんな桃ちゃんをどんな事があっても信頼して支えて行こうと思っています」と話す。
それでも桃子を自分に引き込もうとする富美子に対して桃子は「違う!私の居場所はお母さんの所じゃない!私ずっとお母さんから逃げ出したいって思ってた。でもそれは違う。逃げ出すんじゃなくて、ちゃんと前に進まなくちゃいけない。朝比奈さん、篠原さん、私、病児保育士を続けたい!胸張って自分の居場所だって思える場所作りたい!私、ちゃんと笑えるようになりたい!今日限り私はあなたの娘である事をやめます。だからあなたも、私の母親である事をやめてください。さようなら」と言い放って去っていく。
その頃、社長・柳主税(藤木直人)は川上翔子(山下リオ)の実家に行って翔子の両親に謝罪をするが、両親はリトルスノーを訴えると言い出す。
そして柳は、翔子に何度も接見に行って「確かに杉崎は自分の気持ちばかり先に立って暴走してしまう所があります。そのせいで川上さんの事を傷つけたかもしれません。ただ、それは杉崎が心から川上さんの事を一生懸命考えた結果なんです」と話すと、翔子が「うらやましい。私を思ってくれる人なんて誰もいないのに…」とつぶやく。
桃子は柳と共に翔子に接見に行き、翔子に謝罪すると、翔子は「私も謝りたかったの。遼にあんなことをしてしまったのは、あなたのせいじゃない。杉崎さんが母親である事を思い出させてくれたのに。この間柳さんが言ってくれた。『あなたには誰もいないなんて、そんな事はありません!遼君、ご両親の元で元気にしています。ピアノを上手に弾いていましたよ。遼君が弾いていたチューリップは、あなたが教えてあげたんですね?遼君はちゃんと分かってます。川上さんが全身全霊愛情をかけて自分を育ててくれたこと』私はあなた達のおかげで目が覚めた。父にはリトルスノーへの訴えを取り下げてもらった。私のした事は一生許される事じゃないけど、いつか遼を迎えに行けるように頑張りたい。ありがとう、杉崎さん」と話す。
帰り道、桃子が「本当にご迷惑をお掛けしてすみませんでした」と言って頭を下げると、柳は「迷惑をかけたと思うなら仕事で取り返せ。リトルスノーに必要なのはそういう人材だ。よく戻ってきたな」と声を掛ける。
桃子は健介に「篠原さんの事も健太君の事も大好きです。でも私はやっぱり一人の病児保育士としてここにいたいんです。だからお付き合いすることは出来ません」と話すと、健介は「健太と桃子が幸せなら、俺はそれだけで十分だ。ありがとう。これからもよろしくな」と声を掛ける。
3か月経ち、朝比奈はリトルスノー神奈川支部に行く事になり、桃子は朝比奈に「子供の時に近所の住職さんに教えてもらって、面白い落語を聞いて現実から逃げていたんです。でも今は落語を聞かなくてもこうして笑っていられる。それはリトルスノーと朝比奈さんのおかげです。私、朝比奈さんについていっていいですか?あの…朝比奈さんの元で働きたいっていうか、神奈川支部に連れて行ってもらえたらなって」と話すと、朝比奈は「もちろん」と言ってプレゼントを渡す。
そこには雪だるまの形をしたクリスタルが入っていて・・・
というような内容でした。
※私は原作漫画を読んでいません。
※後ろ向きの感想です。あしからず・・・
全てが何となく解決!めでたしめでたし!(でいいのか??)
もう少し各パートをじっくり描いてほしかった気がしましたけどね。
毒母の理由・・・やっぱり誠一郎の不倫でアタリでした
その理由を知った姉・香織も出て行き、お通夜の終わった夜に娘二人がいない家・・・
家族が崩壊してしまったのに、それでも桃子は戻ってきてくれると信じ続ける富美子・・・
富美子の最後のワンカットはいらないんじゃね?と思いましたが

いちおうフォローのためなのか、ドラマ公式HPに浅野温子さんのインタビューが載っていて、そこにプロデューサー談として「実際にこういう方がいて、増えているんです」「実際、精神科のお医者さんでさえなぜこういう風になってしまうのかわからないらしく、いわゆる本人に(悪いことだという)自覚がないから治療の方法がない、と今の段階ではなっている」とありました(こちら)。
桃ちゃんがやっと母の呪縛を自分自身で絶ち切ることができて、本当に良かったです!
まぁ、このパートは元々観たいものではなかったので、このへんで・・・。
お仕事パートは・・・
肝心の「桃子が何故保育士になったのか→病児保育士になったのか」が描かれていた方が、もっと説得力があったような気がして・・・。
自分と同じような境遇の子供を救いたいと思って保育士を目指したとか、子供と接する事で何故母が自分と兄姉を区別しているのかを知りたかったとか、すぐに手に職をつけられるものと思って保育士を何となく目指したとか、どんな理由でもいいのですが、なぜ保育士にこだわるのかが分かれば、もっと観やすかったかな・・・と。
桃子の「自分の気持ちばかり先に立って暴走してしまう所」が、私にはしばしば理解ができなくて、最終的に恋バナの方に興味を持って観ていました
で、恋バナ。
クレジット順に行ったら朝比奈だとは思いましたけど、健介と桃子が良い感じに思えたので・・・私の個人的な好みかもしれないからアレですけど
まぁ、桃子は恋の相手として朝比奈を選んだのではなく、取りあえず朝比奈の異動先についていきたいと言っているだけなので・・・思わせぶりで終わっちゃったよ!ですが
三角関係を結構引っ張ったので、もう少しハッキリさせてほしかった気もするけど、先週も書いたけど「これで朝比奈に行くとしたら、よっぽど強いものが最終回にないと」と思っていたので、朝比奈エンドならこういう形で仕方がないのかな・・・と思ったり。
・・・という事で、3つのパートそれぞれに、私としてはモヤッとしたものが残ってしまったのですよね。
それぞれのキャストの皆さんの演技力には安定感があって非の打ちどころがなかったから、それで何となく観続けていたのですが、
というか、柳社長が出ていたから観ていたのですが(爆)、
キャスティングってホント重要なのだな・・・と思ったというか。
脚本や構成が悪いと思っても、毒母パートが気持ち悪いと思っても、観終えることができました。
成宮君 と もこみちくんをもっとガッツリ観たかったし、
水野美紀さんや美保純さんなんて、もったいない位に出番がなかったし、
居酒屋さくらんぼのお二人だって、何だかもったいなかったな・・・。
たぶん3つのパートをもう一つ減らして2つに絞った方が、もっと濃くて良い作品になったような気がしました。
「病児保育」という私には知らなかったお仕事の話だったので、おかげさまで知ることができましたが、もう少し深く、他のパートに逃げないで描いてほしかったな・・・と思った3か月でした
______________
最後に直人さんについてもう少しだけ。
山下リオさんとは、3か月前までは「神vsストーカー」(笑)
正確に言えば「神 vs ストーカー女のストーカー」ですが
お二人とも全く違うキャラクターでしたね
神がストーカー女に頭ポンポンしたシーンが私の中では強烈にまだ印象に残っているのですが、さすがに接見室ではアクリル(?)窓に阻まれてポンポンはできず・・・。
でも、柳社長の思いが翔子に伝わって、なかなか良いシーンでした。
その後、桃子にはツンデレキャラで(笑)
「勘違いするなっ!」・・・言うと思っていたので、言った瞬間に喜んでしまいました
暴走しやすい桃子には、柳のようにビシッと言う事の出来る人が一番いいと思い、「柳の周りをビクビクしながらもチョロチョロして、次第に柳に惹かれていく桃子」という「その後」も一瞬頭に浮かびましたが、変に四角関係にまでなったらますますゴチャゴチャしただろうから、これはこれでいいです!(キッパリ)
雨の中を歩くシーンは、「塀の中」と「外」をイメージするために、あの場所だったのですかね。
とても大雨の日だったとは思えない、少し明るさもある雨のシーンで良かったですね。
橋來君とは、一瞬だけでしたね
思わず父親のような顔をしそうになって困ったのでは?(笑)
來君も直人さんも、お疲れ様でした!!
ものすごくお忙しいスケジュールだったのでピンポイント出演でしたが、要所要所で締める役どころだったので、なかなか美味しいポジションだったな・・・と思ったり。
「ツンデレの、ちょっとメンドクサイ、でも温かい上司」
直人さんだからこその役どころで良かったと思います。
今は舞台「海辺のカフカ」に集中していただいて、舞台が終わって充電していただいてから、今度はガッツリ出演時間がある素敵な作品でお会いできると嬉しいです
←web拍手です。
※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話
※公式HP(こちら)
杉崎桃子(蓮佛美沙子)が父・誠一郎(石田登星)の柩の前に佇んでいると、母・富美子(浅野温子)は「教えてあげましょうか?お父さんがどうしてあなたに謝ったのか。お父さんと結婚して、優樹と香織が産まれて、私は絵にかいたような幸せな日々を過ごしてたの。でも、三人目の子供が出来てから全てが狂い始めた。妊娠中、お父さんは愛人を作って家に帰ってこなくなった。だから、私を不幸のどん底に突き落としたのは桃子。だってそうでしょ?あなたを身ごもったせいで、お父さんが変な気を起こしたんだもの。あなたは生まれてこなければよかった子なのよ」と打ち明ける。
それを廊下で聞いていた兄・優樹(水上剣星)と姉・香織(田上唯)は「悪いのは桃子じゃなくてお父さんじゃない?」と話すが、富美子は「あなた達には関係のない事よ」と言って取り合わない。
桃子の異変を察知した篠原健介(速水もこみち)は、リトルスノーへ行って朝比奈元春(成宮寛貴)に経緯を聞いていると、桃子が初一人出勤した時のシングルマザー・森聡美(中越典子)がやってきて、息子・海翔(林田悠作)がどうしても桃子にお願いしたいとして指名してくる。
朝比奈と健介は、桃子の実家へ行って通夜に参列するが、富美子は二人の顔を見ると血相を変えて「出て行きなさい」と言い放ち、騒ぎを聞いて桃子が奥から出てくるが、桃子は富美子を気にしてすぐに引っ込んでしまう。
家を出た朝比奈と健介を、香織が桃子の手を引っ張って追いかけ、「桃子、とりあえずここから離れて。私もお母さんとは距離を置く。昔から辛い思いをしてたのに、何もしてあげられなくてゴメンね」と言って、朝比奈と健介には「妹をよろしくお願いします」と言って頭を下げる。
桃子が朝比奈と健介に「母は私のせいでずっと苦しんできたんです。だからその償いをしないと。やっぱり私の居場所は母の所しかないんです」と話すため、朝比奈は最後にもう一度だけ病児保育をしてほしいとして森家の指名の事を話し「今リトルスノーはあの事件の影響で危機的状況だ。川上さんのご両親はうちを訴えるそうだ。これは君一人の問題じゃない。会社全体の名誉を挽回するための大切な機会なんだ。リトルスノーの一員として、逃げ出すんじゃなく、ちゃんと責任を果たせ」と話す。
翌日、桃子は森家に行き、海翔の成長ぶりに目を細めるが、大分に住んでいる聡美の母・良美(茅島成美)がやってきて、帰ってきた聡美に「仕事仕事って、本当に子育てより大事な事なの?意地になってるだけじゃないの?早く大分に帰ってらっしゃい」と言って良美は帰っていく。
「もう潮時なのかな…」とつぶやく聡美に対して、桃子が「でも、仕事も聡美さんの大切なものですよね?海翔君は嬉しいでしょうか?ママが自分のために大切なものを諦めなければいけないとしたら」と声を掛けると、海翔も「保育園楽しいもん、お友達いっぱいいるし。(熱が出た時は)桃子先生がいるもん。ママ、お仕事頑張ってね」と話すため、聡美は笑顔を取り戻すが、「また来てね」と言われた桃子は戸惑う。
帰宅した桃子のアパートに優樹が来ていて、誠一郎の遺品であるカセットテープを渡して帰っていく。
そこで誠一郎は「桃子、すまない。お母さんが桃子に冷たい仕打ちをするのも、それを止められなかったのも、お父さんの責任だ。高校を卒業して桃子が家を出ていった事を、お父さんは喜んでいるんだよ。桃子、これだけは忘れないでくれ。桃子の居場所はお母さんの所じゃない。必ずどこか他にあるんだよ。桃子が心から自分の居場所だと思える場所を見つけてくれることをお父さんは祈ってる」と話していた。
翌日、桃子は実家に行って富美子と対峙していると、朝比奈と健介もやってきて、朝比奈が「桃子さんには病児保育士を続けてほしいと思っています。どうか桃子さんを自由にしてあげてくれませんか?」と話すが、富美子が「病児保育士なんて仕事があるから、親たちがダメになるんじゃないんですか?」と言い出したため、桃子は「病児保育士をバカにしないで!病児保育を頼む親御さんたちは仕事や色んな事情で子供のそばにはいられないけど、みんなちゃんと愛情を持ってた!・・・そんな家族と向き合ってすぐそばで応援できる、親子の気持ちを繋ぐ手伝いができる病児保育士は、私にとってホントにかけがえのない仕事なの!」と怒る。
それでも富美子が「桃子は私のもの」と話すため、朝比奈は「桃ちゃんはいつも無理に変な笑顔を作っていました。それは桃ちゃんの素直な笑顔をあなたが壊したからです。それでも桃ちゃんは誰にでも愛情を与え、いつも真っ直ぐな心でみんなを笑顔にしてきたんです。僕はそんな桃ちゃんをどんな事があっても信頼して支えて行こうと思っています」と話す。
それでも桃子を自分に引き込もうとする富美子に対して桃子は「違う!私の居場所はお母さんの所じゃない!私ずっとお母さんから逃げ出したいって思ってた。でもそれは違う。逃げ出すんじゃなくて、ちゃんと前に進まなくちゃいけない。朝比奈さん、篠原さん、私、病児保育士を続けたい!胸張って自分の居場所だって思える場所作りたい!私、ちゃんと笑えるようになりたい!今日限り私はあなたの娘である事をやめます。だからあなたも、私の母親である事をやめてください。さようなら」と言い放って去っていく。
その頃、社長・柳主税(藤木直人)は川上翔子(山下リオ)の実家に行って翔子の両親に謝罪をするが、両親はリトルスノーを訴えると言い出す。
そして柳は、翔子に何度も接見に行って「確かに杉崎は自分の気持ちばかり先に立って暴走してしまう所があります。そのせいで川上さんの事を傷つけたかもしれません。ただ、それは杉崎が心から川上さんの事を一生懸命考えた結果なんです」と話すと、翔子が「うらやましい。私を思ってくれる人なんて誰もいないのに…」とつぶやく。
桃子は柳と共に翔子に接見に行き、翔子に謝罪すると、翔子は「私も謝りたかったの。遼にあんなことをしてしまったのは、あなたのせいじゃない。杉崎さんが母親である事を思い出させてくれたのに。この間柳さんが言ってくれた。『あなたには誰もいないなんて、そんな事はありません!遼君、ご両親の元で元気にしています。ピアノを上手に弾いていましたよ。遼君が弾いていたチューリップは、あなたが教えてあげたんですね?遼君はちゃんと分かってます。川上さんが全身全霊愛情をかけて自分を育ててくれたこと』私はあなた達のおかげで目が覚めた。父にはリトルスノーへの訴えを取り下げてもらった。私のした事は一生許される事じゃないけど、いつか遼を迎えに行けるように頑張りたい。ありがとう、杉崎さん」と話す。
帰り道、桃子が「本当にご迷惑をお掛けしてすみませんでした」と言って頭を下げると、柳は「迷惑をかけたと思うなら仕事で取り返せ。リトルスノーに必要なのはそういう人材だ。よく戻ってきたな」と声を掛ける。
桃子は健介に「篠原さんの事も健太君の事も大好きです。でも私はやっぱり一人の病児保育士としてここにいたいんです。だからお付き合いすることは出来ません」と話すと、健介は「健太と桃子が幸せなら、俺はそれだけで十分だ。ありがとう。これからもよろしくな」と声を掛ける。
3か月経ち、朝比奈はリトルスノー神奈川支部に行く事になり、桃子は朝比奈に「子供の時に近所の住職さんに教えてもらって、面白い落語を聞いて現実から逃げていたんです。でも今は落語を聞かなくてもこうして笑っていられる。それはリトルスノーと朝比奈さんのおかげです。私、朝比奈さんについていっていいですか?あの…朝比奈さんの元で働きたいっていうか、神奈川支部に連れて行ってもらえたらなって」と話すと、朝比奈は「もちろん」と言ってプレゼントを渡す。
そこには雪だるまの形をしたクリスタルが入っていて・・・
というような内容でした。
※私は原作漫画を読んでいません。
※後ろ向きの感想です。あしからず・・・
全てが何となく解決!めでたしめでたし!(でいいのか??)
もう少し各パートをじっくり描いてほしかった気がしましたけどね。
毒母の理由・・・やっぱり誠一郎の不倫でアタリでした

その理由を知った姉・香織も出て行き、お通夜の終わった夜に娘二人がいない家・・・
家族が崩壊してしまったのに、それでも桃子は戻ってきてくれると信じ続ける富美子・・・
富美子の最後のワンカットはいらないんじゃね?と思いましたが


いちおうフォローのためなのか、ドラマ公式HPに浅野温子さんのインタビューが載っていて、そこにプロデューサー談として「実際にこういう方がいて、増えているんです」「実際、精神科のお医者さんでさえなぜこういう風になってしまうのかわからないらしく、いわゆる本人に(悪いことだという)自覚がないから治療の方法がない、と今の段階ではなっている」とありました(こちら)。
桃ちゃんがやっと母の呪縛を自分自身で絶ち切ることができて、本当に良かったです!
まぁ、このパートは元々観たいものではなかったので、このへんで・・・。
お仕事パートは・・・
肝心の「桃子が何故保育士になったのか→病児保育士になったのか」が描かれていた方が、もっと説得力があったような気がして・・・。
自分と同じような境遇の子供を救いたいと思って保育士を目指したとか、子供と接する事で何故母が自分と兄姉を区別しているのかを知りたかったとか、すぐに手に職をつけられるものと思って保育士を何となく目指したとか、どんな理由でもいいのですが、なぜ保育士にこだわるのかが分かれば、もっと観やすかったかな・・・と。
桃子の「自分の気持ちばかり先に立って暴走してしまう所」が、私にはしばしば理解ができなくて、最終的に恋バナの方に興味を持って観ていました

で、恋バナ。
クレジット順に行ったら朝比奈だとは思いましたけど、健介と桃子が良い感じに思えたので・・・私の個人的な好みかもしれないからアレですけど

まぁ、桃子は恋の相手として朝比奈を選んだのではなく、取りあえず朝比奈の異動先についていきたいと言っているだけなので・・・思わせぶりで終わっちゃったよ!ですが

三角関係を結構引っ張ったので、もう少しハッキリさせてほしかった気もするけど、先週も書いたけど「これで朝比奈に行くとしたら、よっぽど強いものが最終回にないと」と思っていたので、朝比奈エンドならこういう形で仕方がないのかな・・・と思ったり。
・・・という事で、3つのパートそれぞれに、私としてはモヤッとしたものが残ってしまったのですよね。
それぞれのキャストの皆さんの演技力には安定感があって非の打ちどころがなかったから、それで何となく観続けていたのですが、
というか、柳社長が出ていたから観ていたのですが(爆)、
キャスティングってホント重要なのだな・・・と思ったというか。
脚本や構成が悪いと思っても、毒母パートが気持ち悪いと思っても、観終えることができました。
成宮君 と もこみちくんをもっとガッツリ観たかったし、
水野美紀さんや美保純さんなんて、もったいない位に出番がなかったし、
居酒屋さくらんぼのお二人だって、何だかもったいなかったな・・・。
たぶん3つのパートをもう一つ減らして2つに絞った方が、もっと濃くて良い作品になったような気がしました。
「病児保育」という私には知らなかったお仕事の話だったので、おかげさまで知ることができましたが、もう少し深く、他のパートに逃げないで描いてほしかったな・・・と思った3か月でした

______________
最後に直人さんについてもう少しだけ。
山下リオさんとは、3か月前までは「神vsストーカー」(笑)
正確に言えば「神 vs ストーカー女のストーカー」ですが

お二人とも全く違うキャラクターでしたね

神がストーカー女に頭ポンポンしたシーンが私の中では強烈にまだ印象に残っているのですが、さすがに接見室ではアクリル(?)窓に阻まれてポンポンはできず・・・。
でも、柳社長の思いが翔子に伝わって、なかなか良いシーンでした。
その後、桃子にはツンデレキャラで(笑)
「勘違いするなっ!」・・・言うと思っていたので、言った瞬間に喜んでしまいました

暴走しやすい桃子には、柳のようにビシッと言う事の出来る人が一番いいと思い、「柳の周りをビクビクしながらもチョロチョロして、次第に柳に惹かれていく桃子」という「その後」も一瞬頭に浮かびましたが、変に四角関係にまでなったらますますゴチャゴチャしただろうから、これはこれでいいです!(キッパリ)
雨の中を歩くシーンは、「塀の中」と「外」をイメージするために、あの場所だったのですかね。
とても大雨の日だったとは思えない、少し明るさもある雨のシーンで良かったですね。
橋來君とは、一瞬だけでしたね

思わず父親のような顔をしそうになって困ったのでは?(笑)
來君も直人さんも、お疲れ様でした!!
ものすごくお忙しいスケジュールだったのでピンポイント出演でしたが、要所要所で締める役どころだったので、なかなか美味しいポジションだったな・・・と思ったり。
「ツンデレの、ちょっとメンドクサイ、でも温かい上司」
直人さんだからこその役どころで良かったと思います。
今は舞台「海辺のカフカ」に集中していただいて、舞台が終わって充電していただいてから、今度はガッツリ出演時間がある素敵な作品でお会いできると嬉しいです

※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話
※公式HP(こちら)
とうとう終わってしまいましたね。
なんだかんだと最終話。つめこみ気味なのが気になりましたが、ハッピーエンドということで!(笑)
恋愛の方は、桃ちゃんが毒母のことや仕事のことで、それどころじゃなくて、男たちが一生懸命で、、でも最後はそっちだろうなと思った通りでしたね。
直人さんがここに入ってたら、こんなさらっと見ていられなかっただろうから入らなくてよかったです(笑)
イマイチ絞れていない内容で、病児保育に関して、どうしてそれが必要で、どんな環境で親が働いているのかとか、ぜんぜん書かれていなかったのが残念でした。
ちょっと漫画、アメブロの試し読みで読んでみたんですけど。内容はとても良く、笑いあり、涙ありで面白かっただけにちょっと残念でしたね。
柳さんのツンデレ「勘違いするな」を見れただけ、良いとします(笑)
忙しかったので、休んでいただいて、新たな作品にはがっつり出ていただければと思います!
桃ちゃんは、おっしゃる通り恋愛どころではなかったですね。
毒母の問題はやっと解決したので、それはそれでハッピーエンドで良かったですね(笑)
三角関係や四角関係に柳さんも巻き込まれたら、やっぱり恋愛面でも納得のいく結末がほしかったと思ってしまったかも!?なので、上司に徹してくれてこれで良かったと思います!
>内容はとても良く、笑いあり、涙ありで面白かった
原作はそうなのですね~。
ドラマは、もっと笑いがほしかったような気もするし、とにかく病児保育についてもう少し詳しく描いても良かったような気がします。。。
病児保育が必要な当事者以外の、特に男性や年配の方々にも考えるキッカケになってもらえるようなストーリーにした方が良かったのでは?と、少しもったいなく思いました。
直人さんの舞台が終わった後の次回作、気長に待とうとは思いつつ、楽しみですね♪