emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

無痛~診える眼~ 最終話

2015-12-17 15:41:56 | 2015秋ドラマ
最終話(第10話) 「痛みとは…」

※感想のみ書きます。
※私は原作を読んでいません。

全ての謎が解けましたが・・・
後半で、院長室で為頼英介(西島秀俊)と白神陽児(伊藤英明)が言い合っている時に、刑事・早瀬順一郎(伊藤淳史)が駆けつけた場面だけど・・・
早瀬、いくらなんでも拳銃を出すのは早すぎやしないかい?
石川家惨殺事件の首謀者であるけど、あの時点で白神は逃亡しようとしていた訳ではないし・・・。
いちいち拳銃を出すのが早すぎて、銃口を向けるたびに逆に笑ってしまって、シリアスなシーンに見えなかったです
あんなに頻繁に犯因症が現れるようなら、やっぱり刑事から離れた方がいいと思うのだけど・・・。
為頼は「犯因症は一生治ることはないんだろう。一つ分かった事がある。お前の犯因症は、お前自身にも向けられてる。犯因症を知ったお前は、自分の中の犯罪に向けられる過剰なエネルギーを酷く憎み続けた。その憎しみが自分自身に向いてしまったんだ。自分で自分を殺してしまいたいほどに。他人に殺意を向けるよりも、それは重く辛く痛い。それを抱えて、それでも刑事として生きていくのか?決めるのはお前自身だ」と言っていましたけどね。
早瀬の苦しみは観ていて伝わったけど、でも自分でセーブが効かなくなって誰かを殺めてしまう事があっては、取り返しがつかないと思いますけどね・・・。

白神の弟・怜児は、石川家の奥さんの方と付き合っていたのに、石川に彼女を奪われて、失意でネパールに行き、植物状態になって、その弟の心臓を白神は受け入れた・・・。
石川家をイバラに襲わせたのは、白神の体の中にある怜児のために・・・
白神は「痛みは、本人のみならず付き添う者に忘れがたい苦痛を与えます。看取った側が、一生忘れられない苦痛です。家族の苦痛を少しでも和らげる事ができたら、素晴らしいじゃありませんか」と言っていたけど、為頼は「痛みから開放されたかったのは、あなただったんですね」と(先週の予想の一部が当たった
でも、それを認めたくない白神は「弟の心臓をほしかっただけだ・・・生きている事は醜い」と。

それに対して為頼が無痛治療について解答
「否定する気はない!人間は醜い!
 だが、諦めるつもりもない。
 俺は人間である事に絶望したくない。
 恨みも憎しみも痛みも悲しみも、乗り越えていけるのが人間だと思いたい。
 悪意を向けられれば、報復せずに絶ち切りたい。無理かもしれない。
 でも、死ぬまでそう思い続けるのが人間だと思いたい。
 俺は、妻を失った苦しみを一生抱えて生きていく。
 『痛みは私だ』
 そうだ、それが生きていくという事なんだ。
 妻は、人の最期というものを俺に見せてくれた。
 決して美しい物じゃない。
 辛く醜いものだ。
 だが、そこから目を逸らしてはいけないんだ。
 なぜなら、人とはそのような生き物だから。
 痛みは、人が生きているという証だから。
 目を逸らせば、人というものを否定することになる」 

白神は、無痛治療に憑りつかれた亡者のようになっていたけど、最後には自分の行く末が(もう逮捕されるのみで無痛治療はできないと)分かっていただろうし、その無痛治療の意義自体も為頼の言葉で打ち砕かれてしまったので、イバラ(中村蒼)の犯因症を受け入れていましたね・・・。
死にオチではなく、白神にはしっかりと罪を認識して生きたまま受け入れてほしかったし、
イバラは為頼の助言を受けて「普通の生活」を送れるようになってほしかったな・・・。
そこら辺を逃げずに描いてもらいたかったとは思うけど、ドラマチックな、白神らしい終わり方だったかも、とは思います。


為頼が旅に出たのは、考えを整理するためなのかなぁ?
義姉・井上和枝(浅田美代子)に対して為頼が深々と頭を下げたのが気になるし、為頼が出ていった後に和枝が悲しみをこらえていたのが気になりますが・・・。
何だか為頼が帰ってこない(死ぬ!?)事を暗示しているようにも見えたけど、なぜ為頼がそんな思いになったのかが私にはよく分からなくて・・・。
まぁ、きっとまた町医者として復活してくれると信じています!


「知らないうちに憎まれていた…そういうことはきっと、よくあることなんです。でも、逃げないでちゃんと向き合わなきゃいけないのかもしれませんね」
臨床心理士・高島菜見子(石橋杏奈)は、良い言葉を言っているのだけど、高島は「空気が読めない人」のように見えたというか、最終回も白神の事が好きな秘書・横井清美(宮本真希)に白神の事を平気で尋ねちゃったりしていたから、
思わず「向き合うより前に、発言に気をつけようよ…」なんて思ってしまいました
杏奈ちゃんの演技が悪いっていう事じゃなくて、高島のセリフ自体が「?」と思う事が時々あったんですよね


まぁ、そんなこんな ちょくちょく気になる所はありましたが、見応えのあるドラマだったと思います!
各キャラクターがしっかりとしていて、毎回じっくりと魅せてくれていたと思います。
暗く重いドラマでしたが、「人間の痛み」を扱うドラマなので、明るかったら逆に変ですし。

でも、無痛状態・・・そんな状態に憧れます!
現在、頭痛に悩まされている私にとっては特に・・・。
月曜は結局、「下町ロケット」の記事を書き終えてまもなく偏頭痛で吐きそうで、専門の薬を飲んで痛みを和らげました
「痛みは私だ」・・・痛みと上手に付き合っていきたいと思います
←web拍手です。
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2 コメント

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Unknown (まりりん)
2015-12-17 23:02:53
無痛は最終回の前の前が一番面白かったです。次どうなるの?どうなるの?と思ったら音楽番組でお休みだったんですよね(^^;

>何だか為頼が帰ってこない(死ぬ!?)事を暗示しているようにも見えたけど
なぜ為頼がそんな思いになったのかが私にはよく分からなくて・・・。

旅行ではなく、もうここへは帰ってこないつもりだろうってことで和枝さんは暗い気持ちになっていたんだと思いますよ。帰ってきたとしても何年後とかね。
為頼は絶対にどこかで町医者として復活すると思います。

面白いドラマだったと思うんですが最後2つがもひとつでしたね。無痛治療についての解答も長かった(^^; かき出すとこんなに長いんだ~。こういうのはあんまり喋らせ過ぎるとちょっとね。

無痛の原作を読んでみたくなりました。NHKドラマの破裂も同じ作者さんなんですが、破裂、面白かったです。原作読んだ人によると原作とは別の描き方で面白かったみたいです。役者さんたちの演技が素晴らしくて見応えありました。直人さんにもこういう重厚なドラマにも出て欲しいな。

とんでも最終回のサイレーンの方が最終回としては盛り上がってしまいましたね。
MOZUを見てから松坂くんは悪役とか表情のないサイボーグのような役が嵌るというか、それだと3倍増しカッコよかったり、オーラが増すような気がします(^^;
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>まりりんさんへ (emi)
2015-12-18 14:51:35
まりりんさん、コメントありがとうございます!

歌謡祭があった週の前の回、面白かったですよね!
次週が気になる内容だったのに、1週延びたのが残念でした。
そして、今回の最終話は、盛り上がりが今一つでしたよね(^_^;)
「痛みは私だ」は、数話前に出ていた話だったから・・・。
白神が黒幕だったけど、なぜ惨殺事件が起きたのかという動機について、もう少し考えてもらいたかったかも。
というか、「無痛治療」についてが主テーマだったから、そちらの方でもう少しスパッと分かりやすく最後に示される方が良かったかもしれませんね。

>こういうのはあんまり喋らせ過ぎるとちょっとね。
まりりんさんのおっしゃる通りだと思います。
説明台詞が後半に多くて、為頼が白神に言った言葉や、最後に為頼が早瀬に言った言葉が、長くてイマイチよく理解できなくて、頭や心に残りにくかったかもです。

直人さん、ガッツリ医療系ドラマに出たいと前に話していましたよね。
ドクターXも面白かったですけど、NHKの土曜ドラマみたいな社会派ものにも出てもらいたいですね(*^_^*)

桃李君、先日日テレで2時間ドラマ「視覚探偵 日暮旅人」というのに主演していたのですが、「聴覚・嗅覚・味覚・触覚がないけど、不思議な視力を持つ」という変人探偵を好演していましたよ♪
そのうち連ドラになるかも?
パッと見では「のんびりさん」に見えるから、そういう意外性のある役の方が映えるのかもしれませんね。
MOZUの役どころ、ちょっと観てみたくなりました・・・テレビで放送されたら、桃李君の所だけ見ようかな(笑)
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