Citrix Provisioning Server(以下PVS) には、あまり知られていない制限があります。
起動するデバイスにvDisk を割り当てるためにvDiskプールやストアへディスクイメージを追加します。
追加されたvDisk は、データベース内の「DiskLocator 」テーブルに追加され、[DiskLocator].[id]の値が
自動で加算されるテーブル構造になっています。
ターゲットデバイスが起動するとStreamDb がデータベースの値を読み取りStreamProcess がターゲットデバイスに
配信を行います。
この処理中にあまり知られていない制限があるようです。
StreamDb は[DiskLocator].[id] の値を正しく読みだすのですが、StreamProcess は[DiskLocator].[id] の値が
65535 を超えると0 から始まるようです。
StreamProcess は、読みだした[DiskLocator].[id] の値でvDisk を読みだすのですが、65535 を超えてしまうと
そのid のvDisk を読みだすことができずエラーとなります。
仮にファームをバージョンアップしても[DiskLocator] の内容は保持されたバージョンアップされるので意味がなく、
新ファームとして再構築するか、DBCC CHECKIDENT 等を利用しid を初期化する必要があるようです。
大規模で多くのマスターを管理し、定期的にメンテナンスを行うような利用シーンでは、この問題に遭遇する可能性が高くなります。