Windows 2012R2等でDHCPサーバを構築する場合、「承認」が必要になります。
承認には「Enterprise Admins」以上の権限が必要になり、お気軽に構築することができません。
「ドメインに参加しないサーバを用意してDHCPにすれば良いんじゃないの」と思いサーバを用意して
設定しても数分後には利用できません。
ドメインに参加していないサーバでDHCPを構築しても同一セグメント内にADサーバやメンバサーバを
検出すると機能を停止します。
Windowsは安全のために承認されていないDHCPサーバを検出すると機能を停止する仕組みが備わっています。
DHCPサービス起動直後は機能しており、しばらくすると停止することから、何かしらの仕組みで制御されて
いるのはなんとなく想像できます。
Process MonitorでDHCPサービスのパラメータが保存されているレジストリを確認すると、気になるキーを
読み込んでいました(DisableRogueDetection)。キー名からして明らかに怪しそうです。
「Rogue」には、「悪党」や「ならず者」とかの意味があるようで気になります。
キー名:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\DHCPServer\Parameters
名前:DisableRogueDetection
種類:REG_DWORD
値:00000001
このレジストリを設定しサービスを再起動すると承認されていなくてもDHCPサーバとして
利用することができます。
「DisableRogueDetection」で検索すると色々情報があるので検索してみてください。