日本通信の中間決算が発表され、売上は目標を達成したものの会計方式の変更により売上利益は大幅な赤字と報道され、今日は今日でATMに関するIRが場中に出て一時的に反発したにせよ、最終的にはS安となった。
この中間決算の会計方式の変更については、私も会計の専門家ではないのでどう解釈すべきか悩んで、今日は動かなかったのだが、掲示板などでは喧々諤々の議論(言い合い)が行われている。
簡単に言えば「繰り延べ利益」の考え方をどう評価するかよく分からないので、利益は赤字なのは明確に決算書に書いてあるので分かるが、業績が上向いているのか下向いているのかがよくわからないことに起因しているのだろう。
そこで決算書の会計方式変更の件をよく読んで、私なりに考えた。結論は「有利な状況とはいえないので撤退すべき」と言う考えに傾いている。
日本通信の業態自体には「夢」を感じるのだが、その前に会社の財務状態が良くなくかなり苦しいのだろうと思う。会社説明の会計方式変更の理由も尤もな理由だとは思うが、その一方で「今でなくとも」とも思え、ある意味投資家が評価を下しづらくする目眩まし的な匂いを感じるからだ。私の推測が正しければ、第3四半期(あるいは今回引っ込めた通期予想の再提示の際)に四半期ごとの売上は会計方式変更以前の売上より落ちている可能性がある。その一方で売上利益はそこそこの黒字を出すかもしれない。しかしそれは第3四半期のみの話で、通期決算(最終的な売上や利益)はかなり怪しくなってきたと予想する。
日本通信が売っている通信端末は、通信端末のハード分の売上+通信費売上が一体となって売られているが、従来の方式では(大雑把に言うと)売った時点ではハード売上分を計上し、通信費売上に相当する部分は《期毎に分割して売上》に計上してきた。しかし、このままでは売上時点で実際にはハード分+通信費分の現金が入ってしまうのでバランスが合わず、その辻褄合わせのため「未収益の通信費分は前受収益として負債計上」し売上計上できていない部分を相殺し辻褄を合わせた。
一方、今回の変更した会計方式の計算方法によれば、ハード+通信費の全てを売上に一括計上しつつ、上記のような「未収益の通信費分を繰り延べ利益」として以降の《期毎に分割して利益》に計上するとのことである。
こうすれば、新方式では当然、売上は従来方式と比べ嵩上げされる。また次の期では仮に売上が不振でも前期の繰り延べされた利益が加算されるので、利益も増えたように見える。しかし、通期で合計すればトータルは誤魔化しようがないのでそのままの成績が出ることになる。つまり通算してみないと本当の実力・実績が見えづらくなってしまったと考えるべきだろう。
会計方式の本当の変更の理由がどこにあるのかわからないし、上記のことは会計の素人の私の個人的見解なので、本職に言わせれば「馬鹿か?」と思われるかもしれないが、今後のことも考えて、自分なりに撤退の理由として納得できるので「一時撤退」をしようと思う。
何れにしても会計処理をいじって「売上だけでも目標達成とし、利益の目標未達分は目くらましで誤魔化さざるを得ない」ような状況だとしたら、まだまだ底はありそうなので撤退をしようと思う。本当に期待感のある会社なので、以前に書いたように下がっても持ち続けようとも思うのだが、捲土重来を期し、回収分を別銘柄に回そうかと思案中だ。
(以上、自分の覚え書として記す)
この中間決算の会計方式の変更については、私も会計の専門家ではないのでどう解釈すべきか悩んで、今日は動かなかったのだが、掲示板などでは喧々諤々の議論(言い合い)が行われている。
簡単に言えば「繰り延べ利益」の考え方をどう評価するかよく分からないので、利益は赤字なのは明確に決算書に書いてあるので分かるが、業績が上向いているのか下向いているのかがよくわからないことに起因しているのだろう。
そこで決算書の会計方式変更の件をよく読んで、私なりに考えた。結論は「有利な状況とはいえないので撤退すべき」と言う考えに傾いている。
日本通信の業態自体には「夢」を感じるのだが、その前に会社の財務状態が良くなくかなり苦しいのだろうと思う。会社説明の会計方式変更の理由も尤もな理由だとは思うが、その一方で「今でなくとも」とも思え、ある意味投資家が評価を下しづらくする目眩まし的な匂いを感じるからだ。私の推測が正しければ、第3四半期(あるいは今回引っ込めた通期予想の再提示の際)に四半期ごとの売上は会計方式変更以前の売上より落ちている可能性がある。その一方で売上利益はそこそこの黒字を出すかもしれない。しかしそれは第3四半期のみの話で、通期決算(最終的な売上や利益)はかなり怪しくなってきたと予想する。
日本通信が売っている通信端末は、通信端末のハード分の売上+通信費売上が一体となって売られているが、従来の方式では(大雑把に言うと)売った時点ではハード売上分を計上し、通信費売上に相当する部分は《期毎に分割して売上》に計上してきた。しかし、このままでは売上時点で実際にはハード分+通信費分の現金が入ってしまうのでバランスが合わず、その辻褄合わせのため「未収益の通信費分は前受収益として負債計上」し売上計上できていない部分を相殺し辻褄を合わせた。
一方、今回の変更した会計方式の計算方法によれば、ハード+通信費の全てを売上に一括計上しつつ、上記のような「未収益の通信費分を繰り延べ利益」として以降の《期毎に分割して利益》に計上するとのことである。
こうすれば、新方式では当然、売上は従来方式と比べ嵩上げされる。また次の期では仮に売上が不振でも前期の繰り延べされた利益が加算されるので、利益も増えたように見える。しかし、通期で合計すればトータルは誤魔化しようがないのでそのままの成績が出ることになる。つまり通算してみないと本当の実力・実績が見えづらくなってしまったと考えるべきだろう。
会計方式の本当の変更の理由がどこにあるのかわからないし、上記のことは会計の素人の私の個人的見解なので、本職に言わせれば「馬鹿か?」と思われるかもしれないが、今後のことも考えて、自分なりに撤退の理由として納得できるので「一時撤退」をしようと思う。
何れにしても会計処理をいじって「売上だけでも目標達成とし、利益の目標未達分は目くらましで誤魔化さざるを得ない」ような状況だとしたら、まだまだ底はありそうなので撤退をしようと思う。本当に期待感のある会社なので、以前に書いたように下がっても持ち続けようとも思うのだが、捲土重来を期し、回収分を別銘柄に回そうかと思案中だ。
(以上、自分の覚え書として記す)