遊びをせんとや生まれけむ~今日も生きて、今日も遊んで~

思えば遠くへ来たもんだ

 わたくし,生まれも育ちも東京。大学はまともに卒業できなかったものの,普通の人なら大学5年という歳まではずっと東京。
 それが,ふと気が付いてみると,今住んでいるところの目の前,いつも呑んでいて忘れちゃけど,ふと思い出して外に出てみれば,この時期,あたりまえのように蛍が舞っている。そとに出るのがめんどくさくて,うちは2階なんですが,ためしに見てみたらちゃんとベランダからでも蛍が見える。
 年代はいい年とはいえ,うちは(って,実家か)東京とはいえ下町の中小の工場ばっかりの工業地帯。そのころから,近くに田んぼは残っていても,蛍なんか見たこともない。それだけでもなかなか感動もののトピックスなのに,今日は雨の合間,ちょうど急ぎの仕事もひと段落したので,農場の様子を見にいったら,当たり前のような顔をして狸がいる。
 想像していたよりも,たぬきというのは大きくて,今日見かけたのは中型犬くらい。畑の向こうではじめは背中だけ見えてたので,普通の犬よ毛並みがいい感じだったので,あれがたぬきかな,でも,ずいぶん大きいし,こんなところに犬が入ってくるのも珍しいな,と立ち止まって見ていました。
 そしたら,ふと顔を上げて,畑の端と端なので,にらみ合いとかガンの飛ばしあいではなく,なにげに視線が合ったかんじ。顔みて実感。ほんとにたぬきだあ。
 カメラ持ってくればよかったなと,思うくらいに,見詰め合っててもしょうがないんで,次の畑のねぎの育ち具合を見に行って,戻ってきたら,まだいる。そして逃げるどころか,珍しそうにこっちを見てる。
 写真を撮ろうと思うと,なかなかこんな状態にならないんだろうけど,農場からもどってみんなに話をしたら,毛の色が黒くてこんな感じで,とか,まだらで,一匹だけでとか,なんだ,みんな見てるし,しかも違う奴等。
 狸だって蛍だってごくあたりまえに身の回りにいるような場所に住んでるんですよねえ。
 あ,このうえずるずるとつまらないこと書いてるより,11時でもまだ蛍はいるものか,見にいってみよう。

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コメント一覧

koji
自然がいっぱい?
現代においては随分と恵まれた環境のもとで生活されている御様子。わたしのところは大分田舎ですが狸はたまーに交通事故にあった哀れな犠牲者のみ。ホタルにおいてはもう数年前から一匹も見たこともなし。
わたしは生まれところでずっと仕事をしていますので「思えば遠くへ来たもんだ」という“estema22さん”の感慨にひたる境遇に身を置いてみたかったような気もします。
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