長岡出発
予定していた電車の時間の20分前には到着。うまくいけば朝食に朝マック,くらいは考えていたのに,はじめからうまくいきません。これまでのっ自転車でもあっさり入った輪行袋,前輪だけはずせば大丈夫かなと思ったらそうはいかない。
早々に汗だらけになりながら後輪をはずす算段。無事袋に収めたときには6時30分。予定の電車は6時33分だよー。
とりあえず朝食はあきらめてホームに向かいました。3分ある。
でもホームはいたって静か。次の電車の6時51分を待ってのんびりと自販機でコーヒーなんてやっていたら,急に新津経由新潟行きなんて列車が入ってきました。
あの地震の影響で柏崎近辺で徐行運転,3分の遅れ,ということで,ラッキーな滑り出しとなりました。
新津駅にて
駅を出たところにデイリー。食事をするコーナーもあります。サンドイッチとコーヒーで朝食。非常食のつもりで買ったおにぎりも食べてしまった。
あきらめた電車に乗れたせいもあって,ここまでは余裕。
ところがデイリーを出て,店の前のベンチで自転車を組み立てたら,うまくいかないんです。
後輪をはずしたのが初めて。というのははめるのも初めて。チェーンはうまくかんでくれたのですが,後輪のブレーキがどうしてもはまらない。これだけで30分は大汗かいたかな。
そしてようやく出発。GPSさえあれば道はなんとかなるかと思いましたが,今のところGPSは私にとっては軌跡を確認する道具程度。どっちに進んでいいのかも不安なままにスタートしました。
早々の大トラブル
全く日差しをさえぎるもののない土手の上の県道をひたすら国道49号,若松街道を目指して走ります。安田の町で,ようやく若松街道に入り,そこからは阿賀野川沿いの平坦な国道を順調に走ります。
そろそろ休もうかな,あ,あと3キロで阿賀の里という道の駅だ。そこまで走ろう,なんで進んでいくうちに,ちょうど道の駅まで500メートルというところで,後輪が突然のパンク。とりあえず500メートル自転車を押して道の駅まで行くか,自分でなんとかするか。
国道をそれれば日陰が見えます。とりあえずそこまでいってパンクの修理に挑戦。といっても,子供のころにやった,というか見たことがある程度。
自転車を購入したときに修理の道具はとりあえず準備して,スペアのチューブもあります。
なんとかチューブを取り出すことはできました。スペアチューブもあります。でも,そこで気が付いた。
うまくスペアチューブ入れて,タイヤをはめたとして,この小さなポンプでこの先ツーリングを続けるまで空気を入れるの?この案はお先まっくら。一発で空気が入るようなボンベを買っておけばよかったと思っても後の祭りです。
で,あきらめて,輪行袋に自転車を詰めこんで,歩いて道の駅を目指しました。道の駅そのものはあまり設備もなく,その向かいにあったセブンイレブンで近くの自転車屋さん,と聞きました。
10キロほど戻って安田の町なら,という話。若いときと違って今ならそのくらいの現金は持っている。番号を聞いてタクシーを安田の町から呼んで,自転車屋さんに連れて行ってもらいました。
「いまどき自転車屋なんて,年金貰ってる人くらいしかできないし・・・」なんて運転手さんの話を裏付けるように,たどり着いた自転車屋さんでも,「みんな廃業して別の仕事してる。」という話。輪行袋から自転車を出したとたんに,「そのタイヤのパンクは糊がないから治せるかなあ?」と不安な発言でしたが,さすがプロ。きっちり治してもらって,再出発がかないました。
タクシー代2400円。パンク修理代1800円。それよりも何よりものダメージはロスタイム1時間半。そのうえすごろくでいえば1マス戻るという10キロの走行でした。
なお,パンクは画鋲の頭のようなものがしっかりと刺さっていました。自転車を変えたせいのパンクというより単に運が悪かっただけとあきらめられるようなパンクでした。
パンクのせいでよかったこと
途中でタクシー乗ったり,10キロもどされたり,GPSつけていても訳のわからないようになって,そのおかげて,折角の新車,平均速度を上げたいとか,余分なことを考えるのをやめました。へんに張り切ってたら,とくに後半,事前準備不足の峠越えでリタイアしてたかなあ,と言う感じです。
あれ,右手が・・・
ようやくもとの阿賀の里の道の駅を通過。ここが阿賀野川の川下りのゴールのようです。とにかくの猛暑,タイムロスのあせり。それでも水分補給は確実にしました。食欲は,ないわけではないのですが,何かめんどう。いや,これはいけないパターンだと,ちょうど昼時,次に道の駅で昼食にしました。まいたけの炊き込みご飯,テンプラ,そば,というなかなか豪華なメニュー。
そこで気がついたんです。あれ,右手に力が入らない。とりあえず箸を持つことはできても,それで何かをつかもうとすると力が入らない。
思い当たるのは,今日だけではなく,昨日の山古志のギアチェンジ。ちょっと前まで何でもなかったのに,あれ,こんなにあげるときでも下げるときでも押し込まなければだめだったんだっけ?と思うような状態。こんなことで,とも思いますが,普通に乗ってるだけでも確かにハンドルにも力がかかってますよね。
実はいまだに動きによっては調子悪くて,明日は自転車は休みで回復待ち。実は変な病気で脳なんとか,なんてことだったらどうしようという変な違和感があるのです。そのくせ,この入力は普通に両手でできている。
炎天下
さすがに途中,バイクのツーリングのグループとは何組かすれ違いましたが,自転車の人はいません。
午前中で半分以上行っていて,実はこれは奥さんにも言っていませんが,順調に進めば郡山まで行って,そこで1泊。翌日は例の自転車道を走ってみようかなという欲まであったのに,パンク騒ぎでそれどころではありません。
さらに,ちょうど気温が上がろうかという1時から2時,道は阿賀野川から離れて,傾斜だけでいえば昨日の山古志に比べてなんてことないのですが,とにかくだらだらと登り。居直って,というより少し冷静になって,20分登って10分休んだって,進んでいればいいじゃない。と自分に言い聞かせてのつらい道のりになりました
家に帰ってみてGPSデータをカシミールに落としてみての後知恵では,国道49号にこだわらなければ,もっと川沿いで平坦なコースでした。
夕暮れの会津
慣れてくればたいした距離ではないのでしょうが,だんだん陽も傾いてきて,力の入らない右手をはじめ,身体はがたがた。
でも,気分的にはあと20キロとかいうと,いつも走っている距離じゃないか,とか,結構楽でした。
昨日感じたふくらはぎの痛みは,出掛けにネットをチェックしてkojiさんのコメントに気が付いてクリートの位置を微妙に下げたら解決。全体に筋肉痛は初めての長距離で仕方ないかな,というところでした。
会津若松駅前で宿泊
市内に入ったら,とにかく駅を目指して走ります。なかなか駅が見えないなと思っているうちに大きな日帰り温泉。この近くに泊まれればいいなあ,と思っていたら,そのすぐ先が駅でした。
このときには,もう全然悩むところはありませんでした。パンクを含め,本日何度もやって十分慣れて来た自転車の解体。当たりをつけたホテルの前で自転車を輪行袋に詰めて,その上でチェックイン。
自転車の形でホテルに預けたり,どっかにとめたりという発想は全然ありませんでした。
夜のこと
とにかく目の前の日帰り温泉。どっかで飲むにしてもまず湯上りで生ビール,と思って入った温泉。料金は350円と格安。今まで行ったところの感じだと800円くらいと思っていたのに。そのくせ,お風呂がいっぱああいあって大きいんです。
で,湯上りの生ビールですよ。それが満席。ええい,そんなの待ってるくらいなら駅前の居酒屋だあ。とお風呂を出たのですが,この日帰り温泉を含め,超大手では白木屋とか華の舞,泊まったホテルにある店もさらに加えて6店。全部満員。入口に待つ人が多く,一人だけど入れませんかと聞く余地もなし。
生ビール,居酒屋がだめなだけではなく,そうなると食事をする店もないのです。
日曜の夜ということもあって,どうせだめとは思いつつ,駅前商店街という表示のあるほうに歩いていってワシントンホテル発見。
ここでようやく生ビールと食事にありつけました。
会津若松観光
ホテルの朝食もたのまず,6時過ぎにはチェックアウトをして自転車を組み立てて始動。
でも,考えて見れば時間が早すぎて,ホテルでもない限り,朝食を採る場所もなければおみやげ屋さんも空いていない。
とりあえずお城を目指して,当然開店前で中には入れない観光。朝食も採らないままにとりあえず駅前に戻りました。
11時過ぎの電車が一番時間は早いのですが,朝食を採っていない以外,これ以上会津若松観光という元気のない状態。あと15分で電車が出ます。
そして次は約2時間後の予定していた電車です。
さすがに慣れてきました。10分もかからずに自転車を袋詰め。早くから空いていた駅のお土産屋さんで喜多方ラーメンだけ買って電車に乗り込みました。
帰路
はじめに予定していた11時1分の阿賀野というのは快速なのでしょう。今日乗ったのは8時15分の普通です。単線だからとか,そこにSLも走っているから,とか,そんなレベルでなく,突然,発車時間は9時27分です。この駅で27分停車します。だって。思わず耳を疑いました。
これば最長だったけど,その後も10分,15分は当たり前。
なんだか今日は時間がやたらとゆっくり流れていきます。
そして,その待ち時間。炎天下の中,一所懸命走っていたのに,今日は寒いくらいの冷房のきいた列車の中です。
なんか変な気分。ええい!もっと走ってやるぞ。という気持ちがありながら微妙に全体的な筋肉痛。右手はあいかわらず変な感じ。
おとなしく帰ってきました。
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