エストア社長の~つぶやき~

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住宅をカッコ良く見せる方法(2)

2011-02-01 11:54:46 | 建設業界裏話

前回は、住宅購入の失敗例と購入者側の意識の変化を求めた内容になってしまいましたが、確実に言えることは納得の出来ない住宅には、どんなに工夫を凝らしてもカッコ良い家にはならないということです。

また、違反建築など法律的に適合しない住宅でも同様のことが言えます。

なぜか?

それはそういった感情を持たれた住宅は可愛くないからです。

納得出来ない住宅はどんなに綺麗に飾っても納得出来ず、違反建築住宅は市場では価値が無く、価値の無いものに費用を掛ける気力が萎えるのです。

※違反建築とは、建蔽率・容積率・高さ制限などの法律を守っていない住宅のことを言い、新築時、及び増改築によって法律から逸脱した住宅を指します。

※違反建築が市場に出るとそれなりの価格を提示出来ますが、金融機関が住宅ローンの対応を渋るケースが一般的ですので顧客が付き難いハンデが発生します。(購入者が住宅ローンを利用出来ない。)

我が家に納得が出来、法律的に法を犯していない健全な住宅に人々は愛着が湧き、お金や時間を惜しみなく費やすことが出来るのです。

納得出来るとはその家の機能と安心を十分に享受出来るということで、違反建築では無いと言うことはその家は一般的な資産価値がありハンデが無いということです。

この当たり前のハードルを越えるには住宅購入者が一応の住宅知識を持つことが重要になりつつあると残念ながら言わざるを得ない。

近年では住宅建築に関して多くの工法が発明され、それに伴い多種多様な仕様が出来ました。

どの工法でどの仕様が良いのかはそれぞれの建築家によって意見が食い違う事でしょうし、それぞれの利権によっても立ち位置が違います。

しかし、新しい工法や仕様は検証出来る事例が少ないため本当に優れたものなのか、それともそれほどのものでないのかは、実際には判らないものもあるのです。

普遍的に言われていることは住む場所の近くで育った材木を使い、日本古来から伝わる建築工法と通気と換気・断熱性に考慮された家は長持ちし快適だと良く耳にしますが、現在の住宅業界ではこうした対応はなかなか難しい様で、人々の生活の時間があまりにも早く、工業生産性と物流と供給が備わった材料を使用して採算の取れる施工タイムで住宅を完成させなければ、ビジネスとして成立しなくなっており、パッケージ的な販売を目指しているのが現状の様です。

こうした現状でありながらも“購入”“建てる”住宅に対する知識が必要なのです。

言い換えれば、この様なスピーディーである住宅業界だからこそ知識が必要なのです。

一生に近いローンと言う重荷を背負って購入する住宅なのですから、こうした機会を面倒と思わずに知識を得て失敗の無い住宅選びをすることは購入後の人生を明るくするはずです。

前回と今回も住宅をカッコ良く見せる具体例まで進まず、その手前の心構え的な話になってしまいました。

カッコ良く見せるにはまず下地が大切であり、下地が悪いものにどんなに飾り立てても所詮カッコ良くはならないのです。

それではまた次回。


住宅購入後のオリジナル化

2010-12-22 10:02:02 | 建設業界裏話

住宅を購入してから他人との差別化を図りオリジナリティーを持たせようとする方が多い。

これは“購入”という行動にて住宅を収得した場合に起こる衝動と言って良いかもしれない。

以前人は、住宅は“購入”とは言わず“建てる”と言っていました。

“建てる”と言う行動は、簡単に言えば注文住宅のことを言いオリジナリティー溢れる住空間の創造を意味しています。

しかし、注文住宅は思いの他施主に対しても労力が掛かり、心労を患う場合も良く耳にする程です。

ですから、“購入”して住宅が持てる様になれば心労を患う事もなく、気楽に住宅購入が出来る様になったのです。

建売住宅は一定規模の宅地造成範囲では統一感のあるデザイン住宅なり、購入者のオリジナリティーは望めず、人生の価値観の多用性にもそぐわない点も顕にしたのです。

その結果、せめて表札だけでも隣と違う物をと求めはじめたのです。

基本的に住み手を十分意識していない住宅設計の建売住宅ですから、購入後のオリジナリティーなどは問題外であることはさっしがつくところです。

ですから、購入後のオリジナリティーの満足度は満たされず、付足し的に表札郵便受けポストなどを取付けようと奔走しても結局は無駄な努力になり、他との差別化や住宅購入の満足度は、“建てる”には当然叶わないのです。

何故無駄な努力となるのかと言うと、住宅の壁面や外構の塀への取付を想定した商品が多いのに対して不親切な住宅業者が用意した機能門柱などには取付を想定していない事が最大の要因となっているからである。

価値観の多用性が尊ばれる反面、住宅に関しては今だ古い習慣が尊ばれる場合が多く住宅の顔として表札にこだわるエンドユーザーが多く存在する。

そうした細やかな配慮にかけてしまっているのが“購入”する住宅なのだと痛感するのです。


ネット販売の利点

2010-11-19 09:27:47 | 建設業界裏話
弊社にて取り扱わせて頂いております商材は、比較的大きなものであったりするものですから通販では有利なのではと思っております。

と言うのも大型のホームセンターへ繰り出して大きな商品を購入するにはそれなりの大きさの車がないと持ち帰れないからです。

また、女性が購入しに行くとなれば車に限った話ではなく車に持ち込むだけでも一苦労で自宅に着いても同様な苦労が待っています。

ネットでの販売の利点はご自宅の玄関先にお届け出来るというメリットです。

場合によっては新築現場や別荘地へ、ある程度の日時指定をしてスムーズに受け渡しが可能となります。

しかし、近年のネットショップの運営会社全てが安全で安心出来るお店ばかりでないことは、日々のニュースでも明らかでありますし、配送会社の配送ミスや手違いも日々の業務の中で、一向に解消されない状況では御座いますが、エンドユーザーの視線に立ち返ると、知りたかった商品の情報や“施主様ご用達” が一般的になれば趣味や好みの世界を一層広げられることになると思います。

それでなくても建築業界、住宅関係資材の情報不足が深刻な状況となっているので、ネットでの情報確認・商材の購入可能はエンドユーザーにとっては最善のツールになるはずで、業界に於いても情報の整備と正確さを提案することが業界全体の利益に繋がると理解し、健全企業のバックアップに努める様になることでしょう。

私自身が何気なく眺めるネットにおける建築関係の情報は、公平健全とは言えない偏った視線からのものも多く、エンドユーザー視線・ユーザービリティーに欠けていると感じます。しかし全ての情報が何らかの力によって歪められているわけではないので、多くの情報に接し場合によってはお問合せをしながら、ご自身が納得出来ることなのか、一般常識に照らし合わせて問題が無いかを考慮することが大切です。

ネットでの購入は暖かさや温もりを感じないと思われる方も多いかと思いますが、私もネット販売を通してその様な感覚をお客様が感じられることを懸念しておりましたが、私自身がネットで販売すればするほど、実際に店舗を構えて商売をするよりもお客様とのコミュニケーションが大切になり、実際の店舗対応よりも濃厚であると感じております。

いずれにせよネット販売商品やネット情報を自宅に居ながら得られ、自宅まで届けてくれるサービスは今後も増殖し間違えの無い、自分本位の情報と自分本位の納得によって自分本位のライススタイルを確保出来ることは、いろいろな場面で重宝される様になることでしょう。

住宅をカッコ良く見せる方法(1)

2010-11-08 09:32:14 | 建設業界裏話
建売や注文住宅は外観によって『良い家だな』とか『安そう』とも、『カッコイイ』『ダサ』とも思われてしまう。

では何によってこうした感覚が発生するのだろうか?
また満足して住宅を購入した人々に何故この様なコラムが必要なのか?

それは購入はしても多くの人が満足感を満たされておらず、場合によっては後悔をしている人が多いからである。

これから住宅を購入を考えている、若しくはリフォームなど住宅補修を検討している場合に限らず、日々の暮らしの中でも楽しみながら出来る事例を提案出来たらと思います。

そもそも外観を今よりも良くしたいと思う気持ちの裏側に、自分好みの住宅を購入したのでは?という疑問が生まれてきます。

数千万円もの高い買い物をするのに自分が100%納得した買い物が出来ていないのか?と、これから住宅を購入すされる方達は思うことでしょう。

現実として購入した住宅が本当に素晴らしいのか、そうではないのかは実際のところ判らないのが現実でしょう。

自動車の様に高価で複雑なものでもきちんと仕様が定められ、一様に試乗したり雑誌などの情報を得ることによりその自動車の成り立ちが判り、自分にとって必要性があるのかと考え、ライバル車を検討しながら購入を決定しますが、住宅の場合はこうした思考が出来ない様です。

住宅展示場に出掛ければメーカーブランドの住宅の高価に戸惑い、仕様も本当はどれが良いのかも判らず、ただ「素敵ね~」で実際の交渉に入っても「でも本当はどれが良いの?」と思い続け「担当の○×さんが言うのだから間違えないんじゃないか…」と言った具合です。

展示している住宅がそのまま敷地に出来上れば何も問題が無いのでしょうが、実際は敷地が小さかったり、形状が変形していることによってそれぞれのオリジナルの住宅になり、なんで高額になっていくのか判らないまま担当者の言葉にいちいち相槌を打ちながら、何を戸惑っているのかも判らなくなり躊躇したくなるのだが、それでも購入のために前進すると提案された間取りを見せられて提案された間取りのコンセプトもそこそこに説明されて見積を提案され「仕方ない!!えいやー!!!」とハンコを押してしまう。

そしていざ工事が始まると「こんなはずでは…」とうろたえて喧々諤々し何とか工事が完成して引き渡されて「まあ~こんな感じかな…」と夫婦で慰め合う。

こんな状況が一般的かなと思います。

また建売住宅を購入する際には注文住宅よりも酷く、「3LDKで学校から近い!それに3000万円切っているし良いか!?」「ローン返済が今の家賃と同じ位だし良いか!?」で購入決定している場合も…。

いずれにしても住宅の本来欲しい機能がこれから購入しようとしている
住宅に付いているのか、それは本当に優れたものなのか実証出来ないまま
購入するしかないのが実情なのです。

話がなかなか本題に入りませんが、以前私が実際に経験した話ですが、
「この家筋交いが入ってないの?」
「ああ、要らないんだって…。要らない工法なんだって!俺ら(大工)は楽だけどあり得ないよな!2階は揺れるよ!!」
「大丈夫なの!?」
「知らん!!でも工務店がいいって言うんだから良いんじゃねー」

「この間びっくりしたんだけどさー。ガラスも体力壁で計算されていた!!」
「そんなバカなー!」
「いえいえ本当ですよ!!」

「2×4工法で3階建てって聞いたことある?」
「あまり聞かないね?」
「なに最近の流行りなの?」
「一億円超えの住宅だってさ~!!」
「あり得ない!!」などなどいろいろで御座います。

こんなものは序の口で、酷いものはもっとあります。

建築業界の全てがこうした騙し合い合戦の様相を呈してる訳ではありません。

全うにご対応しいる企業や設計事務所もありますがエンドユーザーをしっかりと守り、一番に考えているのはほんの一握りと言っていいかもしれません。

今回は、カッコ良く見せる具体例ではなく住宅を購入する際の失敗例を紹介してしまいましたが、基本的に購入する側の意識をしっかり持ち、購入する住宅に関して知識を持つことが重要なのかもしれません。

上記に書かせて頂きました失敗例も私たち建築業界側の人間からすれば「酷いこともあるものだ」と思いますが、一般の方では「何のことだ…」と思うことでしょう。

「問題が表だって出てこなければ良い」「判らなければ良い」と言うのであれば、それはそれで良いのかも知れませんが、やはり同じ金額を払うのであれば、その金額に見合った機能を有する住宅を購入したいと思うことは自然なことではないでしょうか?

それでは次回。

<施主御用達>の話 

2010-11-04 09:07:25 | 建設業界裏話
エンドユーザー(施主)が新築工事やリフォーム工事の際に気にいった資材・商材を自ら用意し、施行業者に取り付け・設置を依頼する形式を<施主御用達>と最近少しづつ云われる様になってきた。

この<施主御用達>はエンドユーザーが希望したデザインに近づく事が出来る充実感と依頼主であると言う立場を主張出来る事でもあり、施行業者からの視点とすればデザイン性などに振り回される事がなく設置・施行に注力出来る面からしても、双方にメリットがある様に感じるが、中には物販によって利益を確保した上で施行費用でも利益を取れていた利益率を多少でも手放す事になるため必死の抵抗を試みる業者も見受けられる。

弊社取扱商品の購入に際しても同様の連絡や問合せが多く寄せられるが概ね<施主御用達>に従う事が多い様だ。

こうした状況になってきた原因は、インターネットの普及やエンドユーザーの情報確保等が挙げられ、確かに豊な情報によりエンドユーザーが夢見る住宅環境情報が得られ易く施行業者よりも部分的には優れたエンドユーザーが出現したのと同時に、これまでの施行業者側「建築業界側」が幅広いプレゼンテーション能力を勉強して来なかったツケが非常に大きいと言わざるを得ない。

今後<施主御用達>は市民権を持ち、当然のサービスとして定着をするのではと思う。
住宅の室内外の資材・商材等から外構資材・商材等もその対象となりエンドユーザーを第一としたサービスプランが求めるられている。