トラックの音で熟睡できず
312号線と言うのは、中国で最長の国道だ。上海を起点にして中国最西端まで続いている重要な国道。しかもこの周辺にはこの国道以外に走る道はないので、交通量が増えるのは確かだ。と、言ってもトレーラー以外は殆ど見かけないだが。
砂漠の上のテントは快適、、、だったがここはまだ標高1800m。さすがに明け方は冷え込んだ。加えてトラックの音。
結局日の出前(この地域の日の出は7時過ぎ)に起きて8時には出発した。
テントで生活していると、朝日を見るのが楽しみになる。
5kmほど走ると舗装がなくなり、砂利道となる。そこをトレーラーが行きかうのだから砂埃で大変な事になる。
これでも国道です。口の中までジャリジャリ・・・。
更に5kmほど進むと随分先まで見渡せる場所に来た。そこから見えた景色は・・・・・地平線の向こうまで続くトレーラーの列!
いったい何千台・・・いや、何万台なのだろうか?とにかく道路がトレーラーで埋め尽くされているのだ。
まさかこの渋滞がこの先120kmも続くなどとは思わなかった。
お陰で終日トレーラーの運転手たちに、大いに応援をしてもらい、更には強烈な横風をトレーラーで遮ってもらえた。
ようやく渋滞を抜けたのは夕方になってから。食堂で止まっていた運転手に聞いてみたら、なんとここまで4日かかったそうだ!自転車で9時間の道を彼らは4日! 因みにこの食堂、渋滞のせいで食料が届かず、食べるものは何もない。みんなカップラーメンを食べていた。
4日ぶりの「風呂」らしい。
ここから先は、建築中の高速道路を走る事になった。トレーラーは走る事が出来ないが自転車はOK!
追い風+下り坂で、ガンガン進む!
ふとメーターを見るとなんと150km走っているではないか!日も暮れてきたし、テントサイトを探すがこの強風を遮る場所がどうしても見つからない。更に20kmほど進むがそれでも見つからない。ついには諦めて大平原の中でテントを張ることにした。
強風でテントを張るだけでも一仕事。テントを張ってはみたものの、風のせいでテントはひしゃげてしまっている。体を壁にもたらせるようにして座らないと、テントの中の空間が確保できないくらいだ。
凄まじい風の音ではあったが、流石に170kmの疲れもあって、グッスリと寝てしまった。。。
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