わかりやすい文章で、数式もほとんど出てきません。
教養としての物理学を学ぶには最適な一冊ですね。
ただ、ところどころ、使われている比ゆが適切ではないと思われる箇所があります。
例えば、量子力学で、"一個のサッカーボールのシュートの起動"を"量子の動き"にたとえている箇所があります。
確率的に振舞う"量子"を、古典的な力学にしたがう"サッカーボールの軌道"にたとえるのはどうかと
"量子力学はニュートン力学が適用できない世界"という記述と矛盾すると思いますが。
まぁ、"ミクロな世界"を扱う"量子力学"の例えに、"マクロな世界"に属している"現実の卑近な例"を挙げること自体に無理があると思いますが。