この前頭文字Dを読了し、最近湾岸ミッドナイトを読み始めた。
内容としてはどちらも自動車で暴走行為を働くという、まぁある意味犯罪漫画と言えなくもないが、漫画の世界なのでそこに問題はない。
どちらも車で走る漫画といえど、漫画の系統は大きく異なっていることに、湾岸ミッドナイトを読み始めて気づいた。
頭文字Dの舞台は群馬の山道(後半に行くにつれて県外がメインになるが)、つまり峠である。それぞれの峠にはそこをホームとする走りやチームがあり、主人公の藤原拓海はその圧倒的技量でその峠を代表する強者とバトルを重ねていくのである。
つまり、系統としてはバトル漫画に入る部分が大きい。もちろん人間関係やドラマもあるが、やはり描写はバトルに力が入っており、ある意味共感しやすい、熱くなれる漫画である
一方、湾岸ミッドナイトは、タイトルにあるように首都高湾岸線を舞台とした漫画である。
主人公朝倉アキオは、ある日解体工場で解体を待つ青い初代フェアレディZに出会う。そのZは乗る者、関わるものを死に追いやるという悪魔のZと呼ばれる曰く付きの車だった。アキオはその車に惹かれ、次第に取り憑かれたように深夜の首都高を走るようになる。
そして同じく湾岸線を走るものを惹きつけ、皆Zよりも早く走ろうとのめり込んでいく。具体的には高速道路で300キロ以上出して他車を避けながら走るというちょっとなに言ってるかわからない暴走行為をするのである。
そしてなんかみんな人生を壊す感じでのめり込んだり、壊れないギリギリで踏みとどまったり、どちらかといえば人間ドラマがメインの漫画なのである。
技量で戦う頭文字Dと、覚悟のキマり具合と車のチューンで戦う湾岸ミッドナイト。
主人公の成長を描く頭文字Dと、主人公に魅せられていく人々を描く湾岸ミッドナイト。
個人的には頭文字Dの方が好き。
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