からすみ風珍味 からせんじゅ

からすみは、太閤秀吉も食したされ、このわた（ナマコの腸）・うにを含めて、三大珍味と謳われています。

からすみは、唐墨に煮ている事からその名で呼ばれているのですが、世界中でも同様なものは多数ありますが、日本では鯔（ボラ）の卵を使ったものが一般的です。
私は、国産の高級からすみは食した事はないのですが、台湾産のものは数度、頂いた事があります。また、今回の「からせんじゅ」は、鱈（タラ）の卵に鮫（サメ）の卵をブレンドしたものだそうです。



早速、薄切り（？）にして、食してみましたが、、、。安物のとはいえ、台湾産の鯔子は塩気だけでなく風味があり、とても美味しくいただきました。が、この「からせんじゅ」は、よく言えば臭みが全くなく、悪く言えば風味が全くないです。ですので、魚卵特有の臭みが苦手の方にも、美味しくいただける反面、飲兵衛さんにとっては、若干、物足りないものとなるかもしれません。




環境破壊は、何も地上だけでなく、海も同様のようです。また、人間の過度の漁や、偏屈な保護により、海産資源の中には年々、漁獲量が減っているものもあり、鯔子も、数が激減しているそうです。

松茸同様、安全で、国産のからすみを頂きたいものですが。果たして、人間の技術は、それをさえも、克服する事はできるのでしょうか？？