トランペットの種類

クランツの彫刻編

今回は彫刻の飾り部分について、ちょっと考察してみたいと思います。
これまであまり気にしたことがなかったのですが、色々OriginalHeckelの彫刻を見ているうちに、『これって何か意味があるのかな・・・』と思い始めました。
最初はB.C.MeyerのB♭管です(1996年製)。

これは葡萄なのでしょうか?ものすごく細かく彫ってありますが、とても品があります。同じMeyerで葡萄でもD管の彫刻はこんな感じです。

確かこの彫刻は手間がかかるので、めったに彫らない、と聞いたことがあります。次はHeckelです。これはなんなんでしょう。でも葉の部分がものすごく細かいです。MeyerのHeckelはこれです。

次いで、送ってもらったWindischです。Heckel-WindischB♭管とC管では同じように見えますが、微妙に違いますね。まずHeckel-WindischのB♭管

次いでWindischのC管

Heckelの2代目のはこんな感じのものです。端に植物らしきものが見えますかね。

3代目のも似たような感じです。

飾りの彫刻だけアップにした写真が少ないので、何とも判別付きませんが、ものすごく工数がかかっているのだけはわかります。何でも今では人手不足でやりたくてもできる人がめっきり少なくなったとか。全身Tatooが入ったようなものもピストンでありますが、やはりクランツにさりげなく手の込んだ飾り彫刻は気品があります。見ていて飽きないですね。

コメント一覧

DUS 師匠
ムラマツ様
私もMeyerに聞いたことがありますが 確かに深い意味は無いみたいです・・。ただし、マイセンからドレスデンにかけての地域はワイン用の葡萄が収穫できる最北限なので葡萄に対してちょっと思い入れがあるのでは?とも思います。東独時代はたまに趣味でワインを作ってたみたいです。
ムラマツ
なぜ葡萄なのかとMeyerさんに聞いたことがありますが、
「特に深い意味はないがドイツ(欧州)では収穫の象徴とされているから」云々とおっしゃっていた記憶があります。
DUS師匠様が詳しいのでは?
管理人
師匠、コメント感謝です!
想像上の葉っぱなんですね、Heckelは。特に3代目のものは、とても細かいので、彫るの大変だったろうなぁ、とただただ感心してしまいます。Meyer先生の葡萄も、今ではあまり見かけませんね。本当に綺麗で繊細で、ただただ見とれるばかりです。
DUS 師匠
彫刻ですがB.C.Meyerは葡萄。
F.A.Heckel は唐草系 想像の葉っぱ、ただし最後期50年代のものはWindischと同じものもありました。
A.Windisch は、樫の木になります。

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