普通E♭とD管のコンビネーションはありますが、E/E♭管のコンビネーションはなかなかないと思います。YAMAHAのピストンでありますが。
ちなみにSchilkeのG1L-4にF管スライドEベルをつけたE管との比較はこんな感じです。
2001年に注文して、色々なことがあって、2005年(だっだかな?)に届きました。2004年の秋の段階でほぼ出来上がっていましたが(ドイツでパイプを選びました)、メッキをモンケに頼んだり等々あって、2005年だったか(2006年の頭だったかもしれません)にようやく手元に届きました。
普通のE♭/D管と違って、3番ロータリーをベル側に寄せてます。そうすることで、パイプが長くとれるため、音程のコントロールが抜群によくなっています。
この巻方は、クルスペだったか、クノートだったかのE♭管にあった巻き方だそうです。
因みにエンダースのE♭/D管との比較だとこうなります。
ご覧の通り、エンダースは1番Rotaryに直接入って1→2→3ときて3番からベルに行く途中で調整管が付くようになっています。それに対し、E/E♭管は3番Rotaryにはいって3→2→1ときて1番管からベルに出てますね。主管のない特殊管の問題点が逆転の発想で見事にクリアされています。
特殊管はどうも詰まった感じになってしまい、なかなか慣れない&鳴らせない、という人が多いと思いますが、この楽器は信じられないぐらい吹きやすくて、華やかな音がします。吹いていて気持ちイイです。フンメルのコンチェルトも原調のまま軽くいけます。吹奏感は、どちらかというとピッコロに近いかもしれません。いいことずくめなのですが、難点があります。使い道がまったくない、ということです。もちろん最初からオケでバリバリ鳴らすために注文した楽器ではないんで、完全なコレクションで構わないのですが。もともとHeckel-MeyerのC管と同じ彫刻の楽器がもう一本欲しくて、面白そうなものを、ってことで頼んだ楽器です。
マウスピースは、SchmitdのHJK1を小さめにしてもらって、バックボア少し早めに広げてもらい、シャンクも短めにしてもらった特注モデルを使用していますが、長時間吹くときついので、もうチョッと小さめが欲しいですね。
メンデルスゾーンとかE面が多いので、いつか使ってやろうと画策していますが、出番はなさそうです・・・。
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