1955年頃のB♭管だそうですが、彫刻は3代目っぽいですね。
刻印には"Arno Windisch""Instrumentenbaumeister""vorm.F.A.Heckel""Dresden"
とあります。Theodorあたりは"Instrumentenmacher"ですので、微妙な違いがありますね。Meyerは何もその辺刻印してません。ただ単に"gemacht B.C.Meyer"とだけあります。その辺りが結構面白いですね。
推測すると、『3代目から工房を継いだWindischはあくまで"Windisch"にこだわり、そのため"vorm.F.A.Heckel"とした。つまりF.A.Hckel=Windischなのであり、F.A.Heckelはブランドではなく、その工房でその作り方で作られた楽器を作ったマイスターの名前に過ぎず、今その楽器は”Windisch”によって作られているので、そのマイスターの名前を先に出すものである』といったところでしょうか。
それに対し、Meyerになってからは、F.A.Heckelが半ば伝説化してしまっているので『現代においてF.A.Heckelを刻印できる楽器を作れるのはMeyerしかいないので、ブランドとしてのF.A.Heckelがあり、それを作ったのはB.C.Meyerである』というこれまた高い自意識の表れなのでしょうね。あくまでも推測ですので、間違っていたらごめんなさい。
折角送ってもらった写真ですので、もう少し載せます。
これはHeckel-Windischではありませんが、WindischのC管です。
書きたい話題はまだ付きませんが、今日はこんなところで。
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