精神疾患とはもって非なる人格障がいの概念について、DSM(精神障害の診断と統計の手引き)と症例にもとづき、わかりやすく説明されている。
もって生まれた心理的特性に特殊な環境条件が加わって人格障がいが発現するという問題の見立てが一貫しており、そうしたスタンスからつむぎだされた知見は、自己や他者のわけのわからない部分について理解を深める一助となるだろう。
人格障害と診断が可能な人たちのなかには、特異な才能を持った人が一部に存在します。彼らの多くは生活が破綻し、アルコールや薬物に手を出したり、自殺を何度も試みたり、実際に自殺してしまったり、友人関係や異性関係がいつも不安定だったりします。その一方で彼らは非常に精力的に創作活動を行い、創造的な仕事をしています。これらの代表的な人物として、本書では尾崎豊、太宰治、三島由紀夫を取り上げています。
目次
第1章 まず「人格」とは何かを考えてみる
第2章 人格障害(境界性人格障害)の人
第3章 精神科医療と人格障害について
第4章 人格障害の一〇のタイプ
第5章 人格障害の治療の現場から
第6章 人格障害と現代社会の関係
第7章 人格障害の影の部分
第8章 人格障害の光の部分
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