年功序列待遇の正社員と、非年功正社員、そして非正社員との間の格差を解消し、同一価値労働同一賃金を実現するためにも、筆者が強調する産業別、というよりも、大企業と中小企業を横断し、同一産業を束ねる強力な労働組合が必要だ。
労働組合の起源から説き起こし、いま、わたしたちの労働の場に必要なユニオニズムのあり方に切り込んだ、とても内容の濃い一冊だ。
日本では「古臭い」「役に立たない」といわれる労働組合。しかし世界を見渡せば、労働組合が現在進行形で世界を変えようとしている。この違いは、日本に「本当の労働組合」が存在しないことによる。では、社会を創る力を備えた労働組合とはどのようなものなのか。第一人者がその歴史と機能を解説する。
目次
第1章 歴史編1 ルーツを探る―「本当の労働組合」の源流は中世ギルドにある
第2章 歴史編2 「団結せよ、そして勤勉であれ」―職業別労働組合の時代
第3章 分析編1 労働組合の機能と方法
第4章 歴史編3 よるべなき労働者たち―一般労働組合の時代
第5章 歴史編4 アメリカの経験―産業別労働組合への道
第6章 分析編2 いかにして社会を変えるのか―ユニオニズムの機能
第7章 歴史編5 日本の企業別労働組合―日本的労使関係の形成・衰退
第8章 分析編3 日本でユニオニズムを創れるのか
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