筆者の樋口さんは、家族の解体、低所得・高貧困率、高失業率等、少なからぬ沖縄県民がかかえる問題の根源に、「出る杭を打つ」、過剰な同調圧力があることを指摘する。また、多発する、年長者による年少者への暴力やハラスメント、女性の性暴力被害やDV被害は、沖縄に根強く残存する家父長制の現れとしてみることができる。
自尊感情や幸福感が低く、共同体や伝統への同調圧力に自ら屈する精神構造が、沖縄の「貧困」問題の根底にある。
一方で、グローバルな視点でみれば、日本社会自体が、自尊感情や幸福感の低さ、同調圧力の強さとそれに対抗する自立心の低さにおいて際立っており、本土と沖縄の文化的差異は、世界と日本社会のそれと同型のものである。
従順な羊のように毒ワクチンを打ち、始終マスクを着けて「自粛」する国民性が、とことん不幸で生きづらい社会状況をつくり出している一方、現時点でもっとも新型コロナウィルスの蔓延防止に成功していることは、大いなる逆説、というより、皮肉な事態であると言うべきか。
再生中のリゾートホテルの業績を劇的に改善させ、注目される経営者のウェブ連載「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」を書籍化。
目次
はじめに 沖縄は、見かけとはまったく違う社会である
第1章 「オリオン買収」は何を意味するのか
第2章 人間関係の経済
第3章 沖縄は貧困に支えられている
第4章 自分を愛せないウチナーンチュ
第5章 キャンドルサービス
おわりに これからの沖縄の生きる道
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