現実の悲惨さに打ちのめされながら、根気強く冷静に取材と筆致を重ねた良い作品だ。
押さえつけられて手足を切断され臓器を抜かれる者たちの話は都市伝説ではない。ムンバイの日常にある事実であることを、この本を読んで初めて知った。
アジアの路上で物乞う人々と触れ合い、語り合ってみたい―。そんな思いを胸に、著者の物乞いや障害者を訪ねる旅が始まる。カンボジアの地雷障害者やタイの盲目の歌手、ネパールの麻薬売人らと共に暮らし、インドでは幼児を誘拐して物乞いをさせるマフィア組織に潜入する。アジアの最深部に分け入った衝撃のノンフィクション。
「物乞う仏陀」取材写真
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