アマゾンのカスタマーレビューでは酷評されているが、わたしは、よく書けているしおもしろい本だと思う。とくに、戦後日本のネオリベラリズムをめぐる屈折した精神史は興味深い。
目次
序章 格差社会の盲点
I 競争社会の孤独──ミドルクラスの履歴書
第1章 裏切りの裏切り──ネオリベラリズム再考
第2章 「能力」って何だ?──ミドルクラスという不安
第3章 やつらを追っ払え!──ミドルクラスの居場所
II ミドルクラス社会からコモンズへ
第4章 「資本の闇」をかき乱せ!──ノワール映画のアンチ・ヒーローたち
第5章 まずはショックを与えよ!──災害資本主義とは何か
第6章 コモンズを取り戻せ!──ミドルクラス社会からの離脱
引用・参考文献
あとがき
「成果」「能力」というあいまいな指標に踊らされ、消費や持家獲得に汲々とするミドルクラス=中流層。彼らは本当に「勝ち組」なのか?戦後の総中流社会の誕生にまで遡り、ミドルクラスの精神が様々な矛盾を一貫して生み出していることを明らかにする。現在の困難を克服するための思想的課題をグローバルな視野で考察し、「格差社会」イメージに再考を促す社会学の最新成果。
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