見出し画像

本と音楽とねこと

3.11 慟哭の記録

金菱清・東北学院大学 震災の記録プロジェクト編 ,2012,『3.11 慟哭の記録――71人が体感した大津波・原発・巨大地震』新曜社(¥2,940)'13.1.19

 主に東北学院大学社会学専攻学部生と、その人的ネットワークを活かして収集された、71人の被災者による手記、「災害エスノグラフィー」集。ずっしり分厚い。被災当事者の原稿には必要最小限の修正しか加えられていないためとても読みにくいが、あまりの過酷体験記にただ圧倒される。当事者自身によるこうした文書記録は貴重だ。

目次
TSUNAMI 大津波
大津波 ババのへそくり 泥の中―南三陸町志津川廻館(佐々木米子)
ここは津波常襲地―南三陸町戸倉字波伝谷(後藤一磨)
正座したままで逝った父、母、祖母―女川町桜ヶ丘(丹野秀子) ほか
FUKUSHIMA 原発
福島第一原発に立ち向かう―福島第一原子力発電所(山下幹夫)
生まれた時から原発があった―大熊町(大川順子)
避難先も避難区域―大熊町熊三地区(佐久間和也) ほか
MEGA EARTHQUAKE 巨大地震
ダム決壊、もうひとつの津波―藤沼湖須賀川市滝(松川美智夫)
青少年自然の家で再び震度7―栗原市花山字本沢沼山(佐藤敏幸)
新幹線のトンネルに一四時間閉じ込められる―秋田新幹線仙岩トンネル(佐々木透) ほか

正体不明の“つなみ”が、悲しみだけを残していった―生々しい体感、慟哭と彷徨の日々、絶望から再起への想い。人類史上に残る千年災害の全体像、その広さと深さに迫る。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

s.naoko
この本について・・・・のはずだったのですが
ご無沙汰しております。猫ちゃんの体調、おつらいですね。
私も、つらい(ってか狂ってる)時期をともにした愛犬が今11歳。今クッシング症候群なのはともかく、震災直後、大手術〔計画停電の中でした。、内臓が外にでまくってたのが、なんとか治癒)

この本は、大切に大切に読みました。

カウントダウンメルトダウン、原発ホワイトアウト、
そして、あの当時、かわいすぎた山下氏がしるした著作
の数々。今やっと、ゆっくりゆっくり読んでおります。

体調と相談しつつ、読み始めまたわけですが、それでも、
特に、この本を読んでいるときは、眠っていても、起きていても、その中に生きているような感じがしていました。メンタルが壊れていなければ、参加したかった。

 こちらでは、常磐線沿線(駅8分)、国道6号沿い(一区画ちょい)に生活しています。地理的には、ずっと被災地とつながっていました。
 本書にもあるように、首都圏ではびっくりするほど、まわりは普通になりました。スーパーに何もないとかはともかく。近所に山崎パンの大工場がありますが、もちろん(いつも大量にあるものが)店頭にあることもまったくなく、すべて、東北に輸送されてるのねのほっと話していました。

先日の日本シリーズでは、やはり、泣きました。先生のブログ検索のプロセスで、巨人嫌いとかつぶやいてたので、これも書いてみた。

九州にいるときは、遠い東北でしたが、
こちらでは、なかよしの友達は郡山はじめ、白河、栗東出身の人たちです。常磐線って、そんな地域移動をささえたのですね。人によっては上野につくわけです。
偶然ですが、人間関係で、東北はとても近くなりました。
一番仲良しの知人のにいさんが、東北電工の元トップだったり、いろいろです。

できる範囲で、できることをと思いつつ、今は懐かしい地元を思い、過ごしております。今月、母の一周忌で、また1200kmのの旅です。タイミング合えば、一瞬、お会いできませんか。空港とかで。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「本」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事