放置できない問題であると思われながら、「家族を介護する子ども」の負担を軽減すべく新たに公的介護、医療のしくみを整備することはおろか、実態調査もろくに行われてこなかったところ、就業構造基本調査データの再集計や、当事者の声を聴く地を這うような調査報道を手がけてきた毎日新聞ヤングケアラー取材班の功績は大きい。
ヤングケアラー支援は緒についたばかりであるが、「子どもの貧困」と同じくらい「ヤングケアラー」の問題が深刻であることを、本書は余すところなく教えてくれる。
ほとんど知られていなかった若者による、家族の介護の実態。取材班の報道をきっかけに、自治体が調査を開始、そして国が動き出す―。第25回新聞労連ジャーナリズム大賞・優秀賞。毎日新聞連載「ヤングケアラー 幼き介護」の書籍化!
目次
第1章 透明な存在
第2章 孤立する子「見るのがつらい」
第3章 えっ?国が全国調査?
第4章 1クラスに1人いる
第5章 全国調査結果
第6章 支援本格化へ
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