なんか怪しさゆんゆんの小説ぽいなあと、警戒心マックスで読んでみて、驚いた。けっこう、おもしろい。
小説仕立ての社会学、というと、シカゴ大学社会学科の山口一男氏の、「六つボタンのミナとカズの魔法使い」(『ダイバーシティ』所収)を思い出すが、これは、わざとらしく社会学の概念が不自然に挿入された駄作だった。それと比べると、はるかにできが良い。
社会学の入門書としても役に立ちそうだ。おすすめである。
社会学部一人気のない“上庭ゼミ”に入った松岡えみるは、上庭先生の学生相談室の補佐をすることに。サークル内の友人関係に悩んでいるえみるは、学生たちの人間関係の悩みに親身に耳を傾ける。上庭先生は評判とは違い社会学の知識をもって思いもよらぬ解釈をみせ、えみるはすっかり社会学の虜になるが―?!コミュ障で根暗な社会心理学講師と、おひとよしで責任感の強い女子大生コンビによる、人生相談室、開幕!
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