Pelzer, Dave(デイヴ・ペルザー),1995,A Child Called "It"(田栗美奈子訳,『“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期』,ソニー・マガジンズ,文庫,¥683)'06.3.28
・・・デイヴが母親から受けた虐待は、米国カリフォルニア州史上最悪とも言われたが、デイヴが保護された後、弟のリチャードが受けた虐待も、凄惨なものであった。ペルザー兄弟の記録は、ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』に劣らぬくらい、読む者に圧倒的な悲しみと怒り、そしてその果てに灯る希望の光を感じさせる。虐待に限らず、かろうじて生き延びて、自己を修復することに成功したサバイバーの記録は、どれも胸を打つ。
『ペルザー家 虐待の連鎖』
あのころのこと
地下室の“It”
消えたデイヴ
だれも助けてくれない
二番目の“It”
逃走
救急車
父さんの拳銃
デイヴとの再会
悲しいクリスマス
初めての反抗
ぼくは身代わり
兄さんとの別れ
母さんに殺される!
父さんの葬式
仲間との思い出
怒りのゆくえ
少年時代の終わり
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