非正規労働従事者の社会権擁護から気候変動問題にいたるまで、「社会運動ユニオニズム」の現在が、さまざまな運動事例にもとづき描きだされている。
労働運動が、「新しい社会運動」の成果をひきつぎ、社会変革のもっとも有効な手段として展開されていることがわかる。
目次
第1章 ストライキの「原理」―東京駅自販機争議の事例から
ストライキの「原理」
ストライキの種類 ほか
第2章 新しいストライキ
これまでの「主役」は交通系のストライキ
日本のストライキの特徴 ほか
第3章 今、世界のストライキは
世界のストライキの三つの傾向
職業別・産業別労働組合を目指す台湾 ほか
第4章 資本主義経済の変化と未来のストライキ
20世紀型の労働運動
何が変化したのか? ほか
一九七〇年代をピークに減少した日本のストライキだが、近年、再び盛り上がりを見せている。しかも、かつての企業労組主導のものとは異なり、最近のストには世間も好意的だ。実は、産業構造の転換により、日本でもストを起こしやすい土壌が生まれていたのである。一方、海外では、現在まで一貫してストが頻発している。しかも近年は、教師が貧困家庭への公的支出増額を訴えるなど、自身の待遇改善だけでなく「社会問題の解決」を訴える「新しいスト」が行われ始めているのだ。アップデートされ世界中で実践されている新しいストを解説し、日本社会を変える道筋を示す。
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