まず、社会福祉士国家試験の出題科目として新たに「社会調査の基礎」を加えたのがまちがい。「社会福祉調査法」ならまだわかる。どうして、従来の「社会学」を「社会理論と社会システム」とこの「社会調査の基礎」の2科目に拡大したのか、まるでわけがわからない。
そして本書の内容。はっきり言ってよろしくない。
基礎的なことを網羅するにはほど遠い内容。執筆者各人が好きなことをばらばらに書いているだけ。サンプリングの考え方や方法についの記述なし。オッズ比を用いた分析例を紹介していると思えば、有意差の検定方法についてはまったく触れていない。まったく「社会調査の基礎」になっていない。
「社会理論と社会システム」の方は内容がしっかりしているのに、この落差はなんなんだ。おそらく、出版社が当初依頼していた執筆陣がことごとく拒否し、まわりまわってこんな執筆陣がこんな内容のテキストを出してしまったのだろう。
社会学界は社会福祉をなめているとしか思えない。
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