著者の一条真也さんのまたの名は、(株)サンレーの代表取締役社長、佐久間庸和さん。サンレーは、冠婚葬祭、介護事業をてがける総合ホスピタリティ企業である。
「葬式も墓も要らない」という合理的な考えが支持される一方、一条さんは、葬式や墓参による、グリーフケア、そして、人と人との結びつきの創出、維持の効用を説く。
亡くなった人を偲ぶことを演出、支援するホスピタリティと、「隣人祭り」のイベントの開催は、なるほど、人びとの孤立の抑止に役立っている。
それでも、わたしは、「葬式も墓も要らない」と考えているが、一条さんの企業経営は、たんなる利潤創出だけではなく、人間の不幸を防ぐ社会貢献にもつながっていると思う。
よく勉強されているし、読む価値はおおいにある書物である。
新型コロナが終息した社会は、人と人が温もりを感じる世界。ホスピタリティ、マインドフルネス、セレモニー、グリーフケア…次なる社会のキーワードは、すべて「心ゆたかな社会」へとつながっている。ポスト・パンデミック社会の処方箋―ハートフル・ソサエティの正体がわかった!
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