一般に「家族法」と呼ばれてはいるが、民法に「家族」なる言葉は登場しない。(旧民法にはあった。)存在するのは、親族間での義務と権利を定めた法律のみである。
2013年に民法第900条が改正され、非「嫡出子」への相続上の差別が撤廃されたが、その他のことがらについては、本書に述べられているとおりである。
法理の解釈、判例の解説が非常に詳しい。現行の家族法の問題点についても逐一指摘されており、優れた解説書となっている。
改訂のうえ、再版されるのを望みたい。
戸籍、結婚、離婚、親子、相続など「家族」に関わる法律はどんな仕組みになっているのか。また離婚の日常化や少子高齢化の進展、生殖技術の進歩などで「家族」の形が変化した今、どんな問題に直面しているのか。具体的な事例を通して、どのような法や制度が望ましいのかを考える。多様な生き方への励ましに満ちた家族法入門。
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