小倉寛太郎・佐高信,2009,組織と人間,角川書店.(10.6.2020) 故小倉寛太郎さんの労働組合活動家としての原点には、戦争体験があった。 『沈まぬ太陽』は一気読みしてしまう名作であったが、その主人公が語る「組織と人間」訓は、とても興味深い。 映画化される山崎豊子のベストセラー『沈まぬ太陽』の主人公・恩地元には、モデルとされる人物がいる。1960年代、労働組合を率いた小倉寛太郎に、評論家・佐高信が、会社組織の中で信念を通した人間の生き方に迫る。