女に生まれた、ただそれだけの理由で、きょうだい間で露骨な差別を受け、月一の生理の苦痛を耐え、男性からの暴力、ハラスメントに傷つき、就職、就業上の差別に加え、家事労働を担わされ、「ガラスの天井」と出産・育児に職業的キャリアを阻まれる。
儒教的世界観のもとで理不尽な差別を受け続けてきたという点では、日本の女性も韓国の女性と変わらない。話しの筋たては、さしておもしろいものではないが、女性にとっては、日常の苦痛や差別として「あるある」経験の連続だろう。
こういう本を、「国語」の副読本として、小学生もしくは中学生の、とくに男子に読ませてはどうだろうか。OECD諸国中、最低のレベルにある、日韓のジェンダー不平等も少しは改善されるのではないか。
ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児…彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。女性が人生で出会う困難、差別を描き、絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作!韓国で100万部突破!異例の大ベストセラー小説、ついに邦訳刊行。
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