コロナ禍で、中止もやむなきになった東京オリンピック。新国立競技場建設等、このイベントのために、住処を奪われた生活困窮者は数多い。
ジェントリフィケーションによる生活困窮者の社会的排除の問題をてはじめに、生活保護の不正運用や漏給問題を中心に、生活困窮問題の現在をつまびらかにする。
社会福祉になにが必要なのか、あらためて認識するところの大きい書物である。
「大人の貧困は自己責任」という不寛容が日本社会を覆っている。日々の寝泊まりにも困り、生活に困窮している人々が自ら声をあげにくい風潮はますます強まっている。住居を喪失した人が失うのは、生活の基盤となる住まいだけではない。その果てにあるのは、生存そのものが脅かされる恐怖だ。20年以上、現場を見て歩いてきた社会活動家が「社会的に排除された側」からこの国を見つめ直す。
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