ヒステリックな糾弾や言葉狩りと、過剰な自主規制、ことなかれ主義により、いつの間にか忘却されつつある数々の差別語について、その意味と歴史とを丁寧に解説する。「路地」にはじまり淡々と語られる小話は、やがて人類に普遍的にみられる差別意識の根源にまで肉薄する。
被差別に根ざす隠語、あるいは心身障害、職業、人種にまつわる言葉をめぐり、語源や歴史的背景、どこでどのように使われてきたのかなどを具体的に解説。また、抗議と自主規制により「消された言語」となってしまった現状も抉る。“路地”に出自を持ち、「差別の現場」を精力的に取材し続け深く関わりを持ってきた著者だからこそ書けた、「言葉」たちのすべて。
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