ローザ・ルクセンブルク、アントニオ・グラムシ、チェ・ゲバラ、フランクフルト学派の社会学者等、マルクス主義の広範囲にわたる思想が、用語解説のなかに取り入れられている。
ただ、マルクス主義フェミニズムの成果が、まったく無視されているのは心外だ。ガチの労働組合運動、協同組合運動ともども、現在でも有効な、マルクス主義の重要な思想、運動であるように思うのだが。
現代の資本主義を考えるうえでマルクスの思想の再評価や見直しが進んでいる。弁証法的・史的唯物論、「共産党宣言」の基になる階級闘争、『資本論』の中心となる剰余価値などの理論を、哲学、政治、経済学それぞれの専門家がキーワードをまじえて解説。新味を出した中級者向けの手引書。
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