「ジェンダー医療」があるからには、「ジェンダー法医解剖学」があってもよいだろう。本書は、女性ならではの「死」のありようを、経験ゆたかな法医解剖医が事例をとおして描いたものである。
とくに印象深かったのは、摂食障がいの当事者の死と、脂肪吸引手術を受けた女性のそれであった。解剖により死因を特定していく過程は、さすがに生々しすぎるが、生命の成り立つ身体の構造がかいまみえて興味深い。
わたしも含めて、だれもがいずれ死ぬのだから、自らがどう死ぬのか、法医学の知見を参考に考えてみるのも悪くない。
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事