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本と音楽とねこと

なぜ働き続けられない?

鹿嶋敬,2019,なぜ働き続けられない?──社会と自分の力学,岩波書店.(7.19.2020)

 男女雇用機会均等法施行以降、経済新聞の記者として、古くから、男女間の雇用、賃金、家庭内役割分担の格差について、問題提起をしてきた筆者。
 男女共同参画基本計画づくりにたずさわってきた経験もふまえて、女性たちが、家事、育児、介護労働をおしつけられたまま、(賃金労働においても)「活躍しろ」と要求される理不尽さを、うったえかける内容となっている。
 均等法施行から34年、ジェンダー間格差を解消するどころか、女性の生きづらさ(それは男性の生きづらさにもつながる)を加速させているかにみえるこの国のありさまには、呆れかえるばかりである。

目次
1 いま、起きていること
2 男女雇用機会均等の時代
3 「家庭を維持するのは私」という生き方
4 女性が活躍できる社会か
5 活躍推進時代の影
6 新たなステージに向けて

働く女性は雇用者全体の半数近くを占めるのに、本人が望んでも働き続けられないのはなぜなのか。なぜ非正規雇用が多いのか。「女は家に」という意識、育休のとりにくさ、介護の問題など課題は多い。男女共同参画社会の中での「軋轢」を描きながら、当事者の声とともに、未来に向けて提言する。

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