大都市のインナーシティ、老朽化したベッドタウンの団地、そして過疎地域と、特性の異なる地域社会における高齢者医療、介護、見守り等の試みを紹介する。
地域医療、地域福祉の望ましいあり方は、一様ではなく、地域特性によりさまざまに異なるものであることを、本書は教えてくれる。
東日本大震災被災地における地域復興の過程をたどった記録は、とくに興味深かった。
「高齢者ケア」は、いま正念場を迎えている。超高齢社会となった現在、大都市圏では独居高齢者や生活困窮高齢者の増加、地方では人口減と市街地の限界集落化などの深刻な問題を抱えている。そのような切迫した事態に対応し、利用者にとって最善のケアとは何か。本書は、各地で奮闘した先進的な取り組みを進めている人びとを取材し、その答を追い求めていく。また、東日本大震災の被災地では、困難な状況下で、新しい取り組みが果敢に進められている。その取材を通して、地域医療、生活困難者支援の未来を考える。
目次
第1部 都市の戦略
超高齢社会の未来を創る
「死に至る孤立」を防ぐ
「高齢弱者」という課題
第2部 地方の再生
認知症ケアと「地域の介護力」
過疎地域の再生モデル
もう一つの「石巻の記録」
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