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本と音楽とねこと

社会学的想像力のために

伊奈正人・中村好孝,2007,『社会学的想像力のために―歴史的特殊性の視点から』(世界思想社,¥2,415)'08.3.23

 はるか昔の学生時代に読んだ、ミルズの名著『社会学的想像力』。その内容が微細にわたって解釈、吟味され、いったん解体され再構築された『社会学的想像力』は、現代においても少しも色あせぬ「古典」としてよみがえった。
 それにしても、伊奈さんの文体の進歩には驚かされた。(←それでもけっこうへんてこなところがちょこちょこあるw)努力家なんだなあと、怠け者の自分を恥ずかしく思った。
 ただ、ドキュンなねたが、寸止めみたいに禁欲されているのには不満だ。伊奈さんならではの真骨頂が発揮されていない。東京女子大にいると人間まで上品になるのかねえ。また、くだらないけどうんこおもしろい与太話が読みてえ。
 結局、「おわりに」がいちばん楽しめた。ここだけでも読む価値はおおいにある。

 ご献本いただき、ありがとうございました。

内容(「MARC」データベースより)
「社会学的想像力」という思考方法について再検討を加え、11個のピボット=考察の軸足となる論点から整理。社会学的想像力の「ためにならない」解釈を質し、その今日的意味を考える。
(amazon.co.jpより。)

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コメント一覧

うんこじゃないと思います
あちこちで「間」にこだわっておられますね。「中範囲」とか「中庸」とか、あるいは「宙づり」とか「アンビバレンツ」とかいう言葉の方が腑に落ちる箇所がたくさんありました。
いずれにしても、とても勉強になりました。
うんこな文体
共著者=例のすこぶるの好人物が、実はなかなか端正な美学な椰子で、羽交い締めにされまくって、あんなになってしまいますた。努力としては、前にご指摘いただいた「」の多用を気をつけました。w 仕事のMLは「プロジェクトへなちょこ」で、へなちょことか書いていたところを直したのは怖い編集者ですが。
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