ライト・ミルズ、アミン、フランク、ウォーラーステイン、ブローデル、ハーヴェイ等々の思想を基底に、書名のとおり、たいへん大きなテーマに果敢に挑戦した大作。
新自由主義グローバリズムから保護主義的ナショナリズムへの反動が起きている現在、グローバル経済の歴史と現状をあらためて検証した意義は大きい。
本書を読んで、ともすれば忘れがちな重要な論点を思い起こすことができた。構成上のバランスもよい。
目次
序論 「新自由主義グローバリズム」による世界再編を、「近代世界システム」の歴史的視座から考察するために―資本主義の危機とポスト資本主義社会への可能性
第1部 共同討議 “資本主義の終焉”は近づいているのか?―近代世界システムと資本主義の長期サイクル
討議報告 「近代世界システム」の展開と現在
共同討議 資本主義の長期サイクルと分岐点
第2部 新自由主義グローバリズムによる世界/地域再編
欧米
東アジア
ジェンダー/セクシャリティ
批判とオルタナティブ
第3部 共同討議 “ポスト資本主義社会”をいかに構想するか?
討議報告 新自由主義グローバリズムによる世界空間の再編
共同討議 “ポスト資本主義社会”に向けて
第4部 「近代世界システム」/「新自由主義グローバリズム」考察のために
近代世界システムの基礎構造
従属の構造―植民地・女性・生態系
北側の「自由・民主主義」の権力構造
新自由主義グローバリズムによる南側の再編
近代世界システムと反システム運動
オルタナティブな世界のために
近代世界システムの展開と資本主義の長期サイクルという歴史的視野と構造分析から、グローバル資本主義の現在と未来を問う。話題の論者と新進気鋭25人による共同研究。
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