橋本治は、不朽の名作、『桃尻娘』にて、なぜ完璧に女子高校生および男子高校生になりきることができたのか、本書を読んでなるほどと納得することができた。
橋本治は、恋愛というと、異性愛、性行為、結婚といったものとむすびつけがちなわれわれ、凡人とはちがうのだ。同性の男子高校生にきゅんきゅんする高校時代の橋本治、そしてそれを回顧してさめざめと泣く橋本治。
やはりただ者ではなかったことをあらためて示唆してくれる一冊だ。
著者自身の初恋の体験をテキストとし、色褪せることない普遍的な恋愛哲学を展開した名著『恋愛論』が「完全版」となって復活!表題作に加え、有吉佐和子さんへの追悼文「誰が彼女を殺したか?」、直筆マンガ「意味と無意味の大戦争」、本人による解説「巨大なナメクジ」ほかを収録。さらに、「最後のあとがき」を新たに加筆。
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