ベーシック・インカムの構想を、過去の社会思想や社会運動の歴史のなかに丹念に位置づけた好著である。フェミニズム、社会主義、障害者の権利擁護運動、環境保護運動等がこの構想に帰着してきた歴史が実にわかりやすくとりまとめられている。生きること、働くことの意味を根源から問い直す問題提起の書でもある。
目次
第1章 働かざる者、食うべからず―福祉国家の理念と現実
第2章 家事労働に賃金を!―女たちのベーシック・インカム
第3章 生きていることは労働だ―現代思想のなかのベーシック・インカム
間奏「全ての人に本当の自由を」―哲学者たちのベーシック・インカム
第4章 土地や過去の遺産は誰のものか?―歴史のなかのベーシック・インカム
第5章 人は働かなくなるか?―経済学のなかのベーシック・インカム
第6章 “南”・“緑”・プレカリティ―ベーシック・インカム運動の現在
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事