本と音楽とねこと

原発と福祉

 新潟県中越沖地震によって、柏崎刈羽原子力発電所から、どの程度の放射能が漏れ出て、大気、海洋、土壌が汚染されたのかは不明だ。東電や政府の公式発表が信用ならない(ウソばっか)なのは明らかだが、活断層の真上に原発が立地している、地震の巣である日本列島では当たり前であるその事実にあらためて慄然とした。
 学生時代に『東京に原発を! 』を読んで以来、わたしは、ひとたび事故が起これば、想像を絶する被害が予想されるにもかかわらず、過疎地域に原発および核燃料再処理施設を建設してきた電力会社と政府の姿勢に、多大なる疑問を抱いてきた。
 まだきちんと検証したわけではないんだが、社会福祉の貧困と原発推進には関連がある。福祉は、カネと権力の集中を生まない。原発という史上最悪のはこものであれば、政治家と官僚は、膨大な利権を手中にできる。グリーンピースによる仏の新規原子力発電所建設計画に抗議~風力ならば雇用5倍、電力供給量2.3倍という記事にあるように、原子力利用はいまや百害あって一利なしであることがわかっているにもかかわらず、よりによって活断層の真上に原発をつくりつづけてきたこの愚かさは救いようがない。原発がメルトダウンを起こして数千万人の命が失われないことにはその愚に気づくこともないのだろう。

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