注意欠陥・多動性障害、自閉症スペクトラム障害、小児うつ病、仮面うつ病、いじめ、社会不安障害、分離不安、家庭内暴力、心身症、PTSD、拒食症・過食症等について、子どもの育ちに悩む親たちを読み手として想定し、自らの豊富な臨床経験にもとづきわかりやすく解説する。
少なからぬ子どもがかかえている精神の問題についての明快な解説は、仕事がら青年期の若者と接する機会が多い者にもたいへん参考になる。
ただし、子どもの育ちに父親の存在は必要不可欠であるとの指摘には、少なくないシングルマザーの存在を思えば、納得できない。父親がいなくても子どもがすこやかに育つことができる環境づくりを考えていくべきではないだろうか。
幼児期のツケは、思春期以降に訪れるのです。よく「うちの子は小さいころからいい子だった」「子どものころから甘えることがなくて、手のかからない子だった」と言う親がいます。実は、これが一番心配です。親がつらそうな顔をしていると子どもは甘えなくなるものです。思春期・青年期になって問題を起こした子どもに対する評判は、とてもよいことが多いのです―自らも発達障害を克服してきた経験を持ち、地元福島で被災児童も多く診てきた著者が、いまどきの子どもの心の異変から対応法までを、わかりやすく解説した一冊。
目次
プロローグ 子どもの心の“小さな異変”に気づけていますか
1章 なぜ最近「発達障害」が増えてきているのか
2章 子どもの「うつ」が見過ごされやすい理由
3章 「登校しぶり」があったら疑うべきこと
4章 東日本大震災と子どもの「PTSD」
5章 低年齢化する「拒食症・過食症」の真因
6章 家族が機能していますか?―子どもの心は必ず回復する
エピローグ 子どもの可能性を狭めてしまわないために
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