『銀河鉄道の夜』や『千と千尋の神隠し』の解題はおもしろかったのだが、「プラハの春」における旧チェコスロバキアの人々の非暴力的抵抗と「福祉」がどう結びつくのか、よくわからなかった。
「戦争」と「福祉」にまつわる軽い読み物としては上出来の内容ではなかろうか。
戦争と福祉。新たな「起原」は何度もやってくる。その可能性をつかみ直す。
目次
序章 ゴーギャンの三つの問い
第1章 「福祉の起原」―起源と起原
起原をめぐる問い―なぜ「歴史」ではなく「起原」なのか
「福祉」の語源をさかのぼる
「福祉」を定義する二つの方法―エスピン=アンデルセンの『福祉資本主義の三つの世界』をめぐって
介護と福祉の社会化はどこへ向かうか―「宅老所よりあい・よりあいの森」から考える
第2章 戦うことと戦う
「プラハの春」と「言葉と戦車」
投下と回心―イスクラ(火花)の行方
戦争をくぐりぬける―ヴィトゲンシュタインと「戦争」
第3章 起原のあとの未来
銀河鉄道という謎
「雨ニモマケズ」のほうへ
選択肢の外にある可能性
失われた可能性を求めて―あとがきにかえて
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