・・・上野千鶴子、宮台真司、東浩紀らとの対談に、著者のひきこもりに対する基本的スタンスを要約しているともいえるエッセイ数本を収録。家族、地域社会の共同性が溶解し、若者に厳しく自立を要求しないゆたかな社会において、ひきこもりが人畜無害な非社会的存在として増加するのは無理もないことだろう。ひきこもりを無理に治癒すべき存在として扱わない著者の姿勢は、妥当なものだとも思った。
第1部 対談編
対談・上野千鶴子―“ひきこもり”から何が見えるか
対談・宮台真司PART1―学校を超えて‐ひきこもり・共同体・性と自己回復
対談・宮台真司PART2―流動性・バーチャル・コミュニケーション
対談・春日武彦―ひきこもり系の精神分析
対談・村瀬学―いま必要なのは個人の「演技指導」か「共同性」の再生か
対談・東浩紀―もう人間はうんざりだ)
第2部 思春期「専門医」の時事的つぶやき
疎外される「ひきこもり」
ひきこもりと精神風土
少年犯罪と非―社会性
思春期における責任と主体 ほか
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