今朝 9時30分頃 約1年寝たきりとなっていた 愛犬が永眠しました。
この子は 阪神大震災後 関西では有名な動物保護団体ARKと言う所から
貰い受けてきた子です。
震災犬を・・・と思い 行ったのですが 現地にてパッと目が合い 何かのご縁を
感じるようにその子をつれて帰ることになりました。
色々聞くと その子は震災犬ではなくて箕面の山に捨てられていたところを拾われ
大阪の豊中(?)にあるナイル病院という外国人のDr.の動物病院にてしばらく
預かられていた後ARKにつれられてきた との事でした。
当時すでに推定3~4才位と成犬になってからもらってきた子なので 性格や習性も
出来上がっていて 初めはなかなか気難しい子でした。
捨てられていたという事も影響していたのか 以前飼っていた子はとてもわがままで
甘えたで活発だったのに対して この子は 食べ物に対しても全然口卑しくなく
殆ど吼えず(初めは声帯を手術されたのかと思った程)、なでられたり抱っこされたり
と言った事にも全然慣れていない様子で 与えられた新しい環境で唯黙々と生活している
この子を見ていると 果たして我が家にやって来て幸せだったのであろうか?
仲間がたくさんいるARKでの生活の方が楽しかったのでは?等と 思ったこともありました。
そんな 不安を打ち消した出来事。
もらって来てから半年ほどたったある夏 この子をARKに預けて旅行に出かけた時の事です。
楽しく旅行を終えて 早くあの子に会いた~い!頬ずりしたい!気持ちの一方通行でも
兎に角早く会いたい!と本当は次の日の朝に迎えに行くことになっていたのですが
いてもたってもいられず 帰ってきたその日の夕方に無理やり引き取りに行きました。
到着すると丁度お散歩タイムで ボランティアの方がお散歩に連れて行ってくれているとの事。
まだかまだかと 門の前で待っていると ボランティアの方と共にホタホタと歩いて帰ってくる
姿を発見!
こちらは「きゃ~♪」とばかりに迎えるつもりが あちらはしら~っとした顔・・・。
こちらが見えているのかいないのかホケ~・・・・っとしたままトボトボと歩いてこちらに
向かってきます。
「つれないな~。ショボン。」と思いながらも もう一度名前を呼ぶと ふ~っとこちらを見て
立ち止まり ここからです。まるで 映画のワンシーンの様にしばらくの間 ぼんやりと
こちらを見ていたかと思うと まるで全く焦点が合っていなかった視界が パチパチと瞬き
しながら徐々にクリアになり ハッキリと私達を見止めると なんと殆ど感情を露わにしない子が
「ヒュンヒュン」と声を上げながら 首を竦めて太短い手足を思いっきり前後させて一目散に
駆け寄ってきた。
体全体を使って「バカ!バカ!バカ!何でおいて行くんだ~!」とばかりに 首を振り振り
体当たりしてきました。
あ~ また捨てられちゃったと思わせてしまったのかという罪悪感と共に この子は完全に
家族の一員になってたんだ と本当に愛おしく思いました。
このときの あの姿は一生忘れられません。
その後も 相変わらずマイペースで わがままな態度をとるでもなく 感情を露わにする事
もなく黙々と彼らしい生活を8年くらい送っていました。
流石に10歳を越した辺りから徐々に老いが見られるようになってきて 去年の夏だった
でしょうか ある夜何故か急にへたり込んで 立てなくなった事がありました。
慌てて動物の救急病院へ連れて行ったのですが 到着する頃にはまた普通に立って歩ける様に
なっていて 皆で首をかしげたのですが 色々と調べてもらうと若干足の神経が鈍くなっている
との事。あと肝臓にも若干機能低下が見られると。
一応近くの獣医の先生に定期的にかかるようになりました。
内臓の方は 薬等によって徐々に良くなったのですが 足の方がどんどん衰えだし 歩くのが
だんだんとおぼつかなくなっていきました。
これは 大変!と 夜な夜な筋力UPのため家族で公園へ連れて行き腰を支えて一歩一歩一緒に
一時間くらい歩かせ 頑張っていたのですが 回復の兆しはみえずゆっくりゆっくりと
歩けなくなっていきました。
それでも 日中は庭で一人で歩く練習をしていて 時折壁にもたれて休憩しながら グルグルと
家の周りを回って頑張っていました。
よたって 庭の端をめぐる溝に何度もはまってしまい 「起こして~!」と呼び 起こしてやると
また 何事も無かったかのように頑張って 歩き出そうとします。
本人(本犬)も歩けなくなっていくのがそうとう悔しいらしく 歩こう、立とうと頑張るのですが
すぐにポテッと倒れてしまい 倒れると本当に悔しそうに「ハウ~!」とうつむきながら泣く姿は
とても言葉には出来ないほど痛ましかった。
見ているほうが「もういいよ・・・。」と 弱音を吐いてしまいそうなくらいに・・・。
そうして徐々に 今年の1月くらいからは 全く起き上がることは出来なくなってしまって
寝たきりの生活に・・・。
冬は越せないかも・・・・と言いながらも なんとか乗り越え 今年の猛暑も果敢に乗り越え
回りもビックリする位の頑張りを見せていたのですが・・・。
なんという事も無い 朝の日差しの中で いつもの様に流動食を食べ 歯を磨き 体を拭いて
一段落した後 少し離れた間に安らかな眠りについていました。
あんまりにも 静かにあっけなくホワンと永眠してしまい 心にポッカリ穴が空いたかのようです。
あまり念が残らないようにと今日のうちに納骨まで済ませた今でも・・・こんなに早く済ませて
しまったせいかも?・・・まだ実感がわきません。
家族の誰もが 彼が寝ていたそばを通る際 思わず声をかけてしまいそうになってしまう
状態です。
亡くなった時に「蘇生」ということもよぎりましたが これ以上まだ彼に頑張れと言うことなど
誰にも言えず 暖かい日差しの中で眠るように横たわっている彼に「よく頑張ったね。本当に
よく頑張った。」と声をかけ 撫でてやる事が精一杯でした。
最後の最後に大きな苦しみがなく眠れたのが幸いです。
YouTooホントに良く頑張ったね。
10年間安らぎを与えてくれてありがとう。
天国に行ったら 思いっきり好きなように走り回ってください。
元気でね♪
あなたを 思いながら・・・
… Good Night …
ちょっと 落ち着いてきました。
とっても優しい目をした 子でした。
今でも すぐそこにいるような気分ですが あんまり 思い出すとまたオロロンときてしまうので 自由に歩き回ってる姿ばっかり思い浮かべるようにしてます。
温かい言葉に 感謝です。m(_ _"m)
blog読ませてもらいました。
pawもペットの死には、何度か直面しました
けど、辛いですよね。。。
一時は、もう二度と生き物は飼わないと思って
いましたが、今は亡父が可愛がっていた愛犬
コロが同居しています。先を心配するよりも、
今癒される事に感謝しながら毎日過ごしていますよ^^
今頃きっと天国で走り回っていることでしょう。合掌
昨夜は涙で書き込みができませんでした・・・
今日も涙…
atsukoさんのお気持ちお察しいたします
心からご冥福をお祈りいたします
天国で好きなだけ、、走り回れるように祈念いたします。