京都•左京区 フェルデンクライス/アート/ダンサブルな暮らし

身体と芸術、社会とのつながりを実践しながら研究活動を行う。
発達教育学/ソマティクス教育/表現文化

フェルデンクライス事典3

2008-12-03 | フェルデンクライス事典1~5
フェルデンクライス事典3: “フェルデンクライスの秘密”

12月1日から開始したフェルデンクライス事典、昨日のフェルデンクライスのメカニズムに引き続き、今日は、フェルデンクライスとその秘密について少々触れてみましょう。

事典週目次
月:はじめに
火:フェルデンクライスとそのメカニズム
水:フェルデンクライスの秘密
木:フェルデンクライスとそのメリット(効果、利益)
金:フェルデンクライス実践のキーポイント

フェルデンクライス事典3:”フェルデンクライスとその秘密”

事典残すところあと2巻。今日は、先ず↓の略図1を参照してください。



略図1.  
        外へ

姿勢の方針と筋肉活動の改善された調整
        ↓↑
      肉体的な行動
        ↑↓
        内へ
姿勢と筋肉の活動に関する新しい感覚の情報


上記の図をBGMにして、以下を読んでみてください。

私達がもち備えた感覚運動学習(事典2参照)という優れた能力を最大限に引き出すためには、からだに
おこっている不必要で、逆効果のまねく非効率な筋肉の活動をへらし、脳にその活動をさがし出すチャンスを与える必要があります

神経生理学の分野では、
より多く筋肉をつかって努力しようとすると、神経と筋肉組織を改善するのに必要な感覚的な区別を脳に送る行動がより困難になるというリサーチ(研究結果)を発表しています。それにもかかわらず、従来の運動は、筋肉的な努力や力と速度にたよったエクササイズがおおく、実際に私達のからだのために取り組む脳の能力を制限してしまう結果をまねいています。
最小限の筋肉の努力で我々の脳は最大現の威力を発揮し、自由に重要な感覚の区別をするチャンスを得ることができるのです。

例えば、とても大きな石をかかえ、それを落とさないように頑張ってかかえ続けるているとしましょう。その時の筋肉の働きは、相当なものだと想像がつきます。その状態で、蝶々が一匹石の上にとまったとします。あなたはその蝶々がとまった時の微量である重さの増加・変化をこの状態で感じることができるでしょうか?

            +++++++++++++++++
               +++++++++++
                  +++++
 +++
                    ++

答えは、難しい。
ですね。
なぜなら、そのからだの筋肉的な努力を一所懸命働かせることによって、脳はおもさの小さな変化やちがいを受け取ることができないからです。

でも、石の代わりにとても軽い鳥の羽を持っていたとしたら、羽を持つために筋肉的な努力は最小限になります。そのときには、例え小さな重さの変化も脳は自由に感じ取り、違いも区別することが可能で、デリケートで小さな蝶々が止まったことにもあなたは気づくことが出きるでしょう。

フェルデンクライスは、こういった有力な神経生理学の理念を応用した方法です。
これがフェルデンクライスの合言葉、
             DO LESS and GET MORE!
            (小さな努力で、最大現の結果)
最小限の努力で、最大現の結果を引き出す秘訣となります。

柔軟に 賢く 動こう フェルデンWAY!

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felcafe@mail.goo.ne.jp
(件名に:フェルデンクライス事典コメントとご記載ください)

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