京都•左京区 フェルデンクライス/アート/ダンサブルな暮らし

身体と芸術、社会とのつながりを実践しながら研究活動を行う。
発達教育学/ソマティクス教育/表現文化

フェルデンクライス事典1

2008-12-01 | フェルデンクライス事典1~5
フェルデンクライス事典1.”はじめに”

今週金曜からスタートするATMレギュラーレッスンに向けて、今週はちょっぴりフェルデンクライスについて触れてみます。

事典目次
月:はじめに
火:フェルデンクライスとそのメカニズム
水:フェルデンクライスの秘密
木:フェルデンクライスとそのメリット(効果、利益)
金:フェルデンクライス実践のキーポイント

はじめに:
フェルデンクライスカフェにようこそ。ここは、ハワイ仕込のこころ温かいフェルデンクライスレッスンとおしゃれで美味しいハーブティーが楽しめる空間です。今日は、金曜日から始まるレギュラーレッスンとフェルデンクライスについて掲載しています。

フェルデンクライスは、動きを通して神経系を再教育しなおし、より自然で質の高い行動と機能を身につけていくレッスンです。“学習のため”のレッスンと聞くとなんだか勉強するの?といった印象も生まれ難しい感じがしますが、実際は楽しくやさしい、いたって簡単なレッスンです。

レッスンの当日の流れ
金曜日10:30~11:45

レッスン内容:
1. 今日の心身の状態を観察
(レッスン中やレッスン後にレッスン前との違いを察知する感覚をみがくための作業)

2. レッスン開始
・ 指導者の言葉の誘導に従って動きを開始。動きは、ゆったりじっくりたっぷりと畳の上で行なわれる
・ 動きは、いたってシンプルに構成される小さくてゆっくり。
(老若男女問わず皆さん問題なく行なっていただいています)
* 重要:怪我や慢性痛による動きの制限がある方も、問題なくレッスンが可能

3. レッスン後の観察
(何が変化したかを個々に、観察。言葉に出す必要はいたってなく。ご自身で小さな違いにも敏感になる時間と、感じ取る練習)


ゆったりの時間:
季節のハーブティーを楽しむ。
*レッスン時間外。希望者のみレッスン後のハーブティーサービス

です。

服装は、からだを締め付けない柔らかいもの。ジッパーやチャック、ポケットがないものが好ましい。底冷えの京都。現場は、京都市より南の宇治市ですが、工夫して薄着かつ温かい仕度でおこし下さい

氣軽に楽しく フェルデンクライス生活 ~フェルデンクライス カフェ 京都~
felcafe@mail.goo.ne.jp


さらに興味がある方は、以下をお読み下さい。↓
フェルデンクライスは、動きを通して神経系を再教育しなおし、より自然で質の高い行動と機能を身につけていくレッスンです。“学習のため”のレッスンと聞くとなんだか勉強するの?といった印象も生まれ、難しい感じがしますが、テキストと鉛筆をもつアカデミックな勉強ではなく、誰でも親しめる、楽しい学習法です。

神経系のアップデート役?
フェルデンクライスは、過去についてしまった古く、不必要な神経の経路(これによって慢性痛や疲れやすいからだが生まれる)を解消し、新しく、効率的なもの(これによって再度癖のないバイタリティーあふれた子供のころのような無駄のない動きが生まれる)に再教育する作用があります。皆さんご存知の通り、私達を動かしているのは、脳です。神経が私達の行動の指揮官であり司令塔なわけです。例えば、右足首を折ってしまったとしましょう。そうすると、歩く際に右足首には体重はかけられませんから、左脚は、以前両足をつかってあるっていた方法を捨て、右足首をいかに使わずに効率的に歩けるかを学びなおす必要が出できます。神経は、即座に右脚以外のからだの部分に右脚を使わなくても歩けるように学ぶように指示を出します。他のからだの部分は、この新しい歩き方に調整し、実行することを学びます。その結果、ありがたいことに全身で協力し合い、右足首は回復の方向へ向かうことができます。

(この、指令も脳=神経系が感じ取って、そう選択して行っているということを覚えておいてください)

さて、一ヵ月後、右足首は完治! 早急に新しい歩き方を学んだ賢い神経系に感謝です。
めでたし、めでたし、、、。と行きたいところですが、ここで何か気づきますか?
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、thinking time,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,

残された、新しい歩き方を学んだ左脚とその他の部分の機能です。左脚とその他の部分は前に調整した方法で右足完治後も歩きます。そうです。もはやその動きは必要ないのにです。ここで、この新たに習った機能は、新しい環境に対して古い機能となります。新しい環境とのずれが生じるわけです。では、再度 神経の賢さにたよって私たちは、もとの両足で即座に歩く歩行法を学びなおすことができるのでしょうか?
ここが、神経系の面白いところ。その方法の良し悪しに関わらず、より長く多い回数で行なわれた方法で神経は、それの機能を行おうとします。(これが、私達がもつ=習慣、癖、人間形成の根源です)

そうです。もう、右足首は完治し、またもとの歩き方に戻ってよいのにもかかわらず、神経はいまだ新しく学んだ習慣で行動しようとします。こうやって、環境は変化していくにも関わらず、私達の神経系はもう必要ない、古くて、もう捨て去っても良いはずの過去の習慣をもちえながら私たちは、暮らしてゆきます。
きっかけや、起源は異なりますが、慢性痛や抜けない疲れなども、このようなプロセスのもと残ってゆきます。
フェルデンクライスは、現在の状態に対して既に不必要で使用できない習慣をとり除く役割をはたします。そして、現在の自分にとってもっとも効率的で快適な習慣を学びなおしてくれます。そうすることによって、今の状態でもっとも快適な動き方を私達のために神経がえらんでくれ、実行してくれます。

言い方を変えれば、今の状況に神経の機能をアップデートしてくれるのがフェルデンクライスです。
実際は、神経が、脳が賢くなったのですが、体がかるく感じられたり、心が落ち着いたと感じます。それは、神経を通して体とこころのつかい方が変わったからで、もっとも普段身近に関わっているからだやこころを通してその違いを感じているからなのです。

それでは、実際に手にとってみることもできず、触ることも自分自身ではできないこの神経をどう再教育するのでしょう?
続きは、明日フェルデンクライス事典2で。

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(件名に:フェルデンクライス事典コメントとご記載ください)

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